良品計画 無印良品ネットストア再開、物流企業アスクルのランサムウェアで2カ月停止

約2カ月ぶりに再開 良品計画の無印良品ネットストア

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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良品計画は12月15日10時、公式オンラインショップ「無印良品ネットストア」を全面的に再開した。10月19日21時から続いた受注と出荷の停止は約2カ月でひと区切りとなる。背景には、配送を委託していたASKUL LOGISTの親会社アスクルで発生したランサムウェア感染によるシステム障害があった。

買えない期間が残したものは、商品より「習慣」だった

ネットストアが止まった2カ月は、日用品を「必要なときに補充する」買い方そのものを揺らした。良品計画は12月1日に大型家具や家電、冷凍食品、ペット用品、産地直送の「諸国良品」など一部を先に戻し、12月15日に全商品を通常運営へ戻した。品ぞろえの回復は、生活の段取りの回復でもある。

一方で、再開すればすべてが元どおりになるわけではない。Impress Watchによると、停止期間中に登録された「再入荷通知」は、再開時点で在庫があっても通知できない場合があるとしており、機能の再開は12月中旬以降を予定する。買える状態に戻すだけでなく、買い逃しを減らす仕掛けの復旧も課題として残る。

3PLという便利さが、別会社の障害を「自分ごと」にする

今回の停止は、無印良品側が攻撃を受けたという話ではない。良品計画は10月20日の発表で、アスクルのランサムウェア感染によるシステム障害の影響を受けたと説明した。ネットストアの配送を担うASKUL LOGISTが、アスクルグループの3PLサービスとして運営を支えていたため、障害の波がそのまま受注停止につながった。

3PLは、物流を専門事業者に外部委託する仕組みで、在庫管理や出荷などをまとめて任せられる。ASKUL LOGISTは2009年設立で、倉庫業や貨物利用運送事業などを手掛ける。効率化の一方で、委託先のシステム停止が直ちに販売停止へ連鎖し得ることを、消費者にも見える形で示した。

「段階再開」は、優先順位を可視化する

全面再開までに段階を踏んだ点は、復旧の現実を映す。12月1日に先行して戻ったのは、大型家具や家電、冷凍食品など配送設計が重いカテゴリーや、産地直送ページのように供給者が多い領域だった。まずは扱いの範囲を限定し、運用の安定を確かめながら広げていく。復旧時の定石だが、止まった後の「戻し方」には手順が要る。

再開の起点は12月15日10時で、受注と出荷の両方が全商品で通常運営に戻る。再開告知が示すのは、サイトの公開だけでは足りないということだ。出荷が伴って初めて、ECは生活に組み込まれる。利用者側も、当面は通知機能の復旧状況や配送の案内を確認しながら、買い方を整え直す局面となる。

問われるのは「止めない」より「止まっても戻せる」設計

ネットストアの停止は、売上機会の問題にとどまらず、アプリ機能や会員体験にも波及する。10月時点の報道では、閲覧や購入に加え、ログインや月額サービス申し込みなども影響を受けた。便利さを積み上げた分だけ、止まったときの不便も広がる。だからこそ、次の焦点は「障害が起きるか」ではなく、「起きた後にどれだけ早く、どれだけ滑らかに戻せるか」だ。

良品計画は発表で、アスクルと連携して対応していく姿勢を示してきた。委託先に依存する構造を前提にするなら、情報の出し方、機能の切り分け、段階復旧の判断基準が、利用者の不安を左右する。全面再開は通過点であり、生活者の「いつもの買い方」を守るための設計を、平時からどう組み立てるかが残る問いである。

参考・出典

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