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中国軍で最高幹部の失脚が現実味を帯び、統制の中枢にまで波紋が広がっている。張又俠(ちょう・ゆうきょう)中央軍事委員会副主席と劉振立(りゅう・しんりつ)同委員が重大な規律違反などの疑いで調査対象となり、解放軍報は現地時間25日付(日本時間25日)の社説で「主席責任制を踏みにじり破壊した」と踏み込んで非難した。
軍中枢に直撃 主席責任制「破壊」批判
調査対象となった2人は、軍の最高指導機関である中央軍事委員会(CMC)の中枢を占める。AP通信によると、中国国防省は24日、張氏と劉氏について「重大な規律・法律違反」の疑いで調査していると発表したが、具体的な不正内容は明らかにしていない。
解放軍報の社説が問題視した「中央軍事委員会主席責任制」は、軍の最終意思決定を主席に集中させる統治原理で、主席は習近平国家主席が兼務している。テレビ朝日によれば、社説は2人がこの枠組みを踏みにじり、党による軍の「絶対的な指導」に悪影響を与えたという趣旨を打ち出し、単なる腐敗疑惑ではなく忠誠や統率そのものの問題として位置づけた。
粛清の論理 腐敗対策と忠誠確保の同時進行
AP通信は、今回の動きが長期化する軍内粛清の延長線上にあり、軍改革と指導部への忠誠確保を狙う側面があると伝える。また同通信によれば、習政権発足後の反腐敗で処分対象となった党・政府系の幹部は20万人超に上るという。
一方で、中国問題グローバル研究所は、軍の反腐敗を担う規律検査系の要職にいた張昇民(ちょう・しょうみん)が軍中枢に置かれる人事は、軍の引き締めを優先する意思表示になり得ると指摘している。軍の調達・人事・作戦を動かす階層にまで「例外なし」を示すことが、統制の再構築そのものになっている。
軍のトップ層で「制度を破壊した」とまで断じる言葉が前面に出たことは、腐敗摘発の枠を超え、指揮系統の一本化を政治課題として再宣言したに等しい。強い中央集権は短期的には統制を高めるが、現場の萎縮や情報の上がりにくさも招きうるため、今後の軍運営は「締め付け」と「実務の機動性」をどう両立させるかが試金石となる。
