新潟県警、太陽光施設流出銅線の買い受けでベトナム籍男を逮捕、捜査本格化

新潟県警、太陽光施設流出銅線の買い受けでベトナム籍男を逮捕、捜査本格化

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]

捜査員が押収袋を抱えて出てきた。新潟県警は2025年11月6日、銅線ケーブルを盗品と知りながら買い受けた疑いで、群馬県在住のベトナム国籍の男を逮捕した。新発田市の太陽光発電施設から流出した銅線が中間取引で動いたとみられ、犯罪収益の受け取りも問う捜査が本格化している。

銅線ケーブル買い受けの疑い、男を逮捕

逮捕容疑は2025年5月15日、複数のカンボジア人男性が持ち込んだ銅線ケーブルを、盗まれた物と知りつつ代金約171万円で買い受けたというものだ。長さは約785m、時価合計は約473万円相当とされる。中古自動車販売と金属買取を営む拠点で受け取り、代金を支払った疑いが持たれている。

県警は盗品等有償譲受に加え、組織犯罪処罰法の犯罪収益等収受の疑いでも調べている。被疑者の認否は明らかにされておらず、取引の背景や事前のやり取り、持ち込み役との関係性を丁寧に洗っている。押収品の分析と資金の流れの特定が、事件の輪郭を浮かび上がらせそうだ。

持ち込まれた銅線は被害施設の仕様と一致する可能性があるといい、県警は量や形状、切断面の特徴などを突き合わせている。売却価格と時価の差も捜査のポイントで、相場を踏まえた不自然さがなかったか、業としての注意義務を尽くしていたかが焦点になっている。

新発田の太陽光施設で起きていた窃盗とつながり

この銅線は新発田市内の民間太陽光発電施設から盗まれたとされる。県警は2025年9月、実行役とみられるカンボジア国籍の男4人を窃盗容疑で逮捕しており、今回の買い受けはその流通先の一端と位置付ける。被害発覚から押収、逮捕に至るまでの時系列が徐々に埋まってきた。

持ち込み役は複数で、県境をまたいで搬出された経路が浮上している。被害現場から買い取り拠点までの途中で、車両の乗り継ぎや保管場所の変更があった可能性もある。県警は通信記録や防犯カメラを丹念に追い、当日の移動履歴と金の授受のタイミングを重ね合わせている。

取引の場となった事業所では通常のスクラップ買い取りも行われていたとみられ、正規の取引と不正の線引きがどう管理されていたかも調査が進む。帳簿や伝票の記載、身元確認の手順に不備がなかったかを精査し、国内の流通網のどこに弱点があるのかを探る狙いだ。

広がる盗難と流通の連鎖を断つために

太陽光施設や送電設備を狙った銅線の盗難は各地で相次いでいる。2025年2月には、警視庁などが群馬県内の金属買い取り店を家宅捜索し、盗品買い取りの疑いで捜査を進めた事例が報じられた。実行犯のみならず、受け皿となる拠点の摘発を強める動きが広がっている。

夏には福島県の太陽光発電施設でも同様の被害が明らかになり、関与が疑われる人物の再逮捕が相次いだ。被害現場と買い取り現場の距離が離れるほど追跡は難しくなるが、運搬の痕跡や資金の流れは途切れにくい。今回の捜査も、そうした連鎖の途中を丁寧に切り取る作業だ。

新潟県警は、買い受け役を中間バイヤーとみて、その先の排出先や換金ルートの特定を急ぐ。延長後の期限も視野に、関係先の捜索や関係者聴取を積み重ねる構えだ。押し黙る被疑者の表情と静かな事務所の空気が、銅色の線材の重さを逆さに映している。

参考・出典

ニュースはAIで深化する—。日々の出来事を深掘りし、次の時代を考える視点をお届けします。

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。
ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、
実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。
[私たちの取り組み]