英首相スターマー氏 続投表明 マンデルソン元駐米大使の疑惑で退陣論

スターマー英首相、続投を明言 側近スキャンダルで退陣論も

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首相官邸の中枢スタッフ辞任をきっかけに与党内で退陣論がくすぶるなか、スターマー英首相は16日、BBCラジオ2のインタビューで、改めて続投の意思を示した。発端となったのは、対米外交の要職に据えたピーター・マンデルソン元駐米大使を巡るスキャンダルだ。

マンデルソン人事余波 首相続投強調

ブルームバーグによると、スターマー氏は「困難を乗り越え、強さを示して勝ち抜くのが自分の仕事だ」といった趣旨で述べ、政権運営を投げ出さない姿勢を明確にした。任命責任が問われ、政権の求心力が落ちたとの見方が広がる中での発言となった。

問題の中心にあるのは、マンデルソン氏と米実業家ジェフリー・エプスタイン氏の関係を巡る疑惑である。AP通信は、スターマー氏がマンデルソン氏を駐米大使に起用した経緯や、追加の文書公開などで批判が再燃した流れを報じた。政権側は、任命時の説明や審査のあり方が甘かったのではないかと追及を受けている。

マンデルソン氏は昨年、駐米大使を解任されている。TBS NEWS DIGによると、親交を示す書簡の存在などが報じられ、対米関係の前線に立つ人物として不適切だとの批判が強まったことが背景にあった。

官邸人事刷新 党内火消し急務

混乱は官邸の人事にも波及した。ガーディアンは、マンデルソン氏の件を受けた責任論が高まる中で、政府が官僚トップの更迭を含む体制の立て直しに動いたと伝えた。政権としては「誰が、どの段階で、何を把握していたのか」を整理しない限り、疑念が尾を引く。

一方で、与党内の退陣要求は一枚岩ではない。ブルームバーグは、スコットランド労働党のアナス・サルワール党首が辞任を公言した一方、閣僚が公に支持を表明し、次の指導者候補と目される人物も決定打を欠いている状況を報じた。首相は支持固めと説明責任の両立を迫られている。

政権が延命できるかは、個人の不祥事の後始末ではなく、任命審査と情報管理の仕組みをどこまで改められるかで決まる。疑惑が再燃するたびに人事が揺れれば、政策決定の速度が落ち、外交・経済の交渉相手にも不安定さが伝わる。首相は短期間で再発防止策を示し、党内の不信を制度改革でほどく必要がある。

参考・出典

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