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ロイターによると、米上院常設調査小委員会の民主党トップを務めるブルーメンソル議員は2026年10月22日(現地時間)、ウクライナ軍のスターシールドへの重要なアクセスが制限された問題について、調査を開始すると明らかにした。変更を指示した主体や権限の所在、米政府のSpaceX技術への依存を調べる。
接続条件を変える権限と代替手段を問う
スターシールドは、SpaceXのStarlink技術を利用する政府・安全保障向けの衛星通信サービスだ。問題となっているのは、機器が移動中も接続を維持できる速度の上限で、時速約100マイル(約160キロ)の制限が報告されている。ロイターが引用したヘグセス国防長官宛ての議員書簡によると、ウクライナ軍は10月13日深夜に重要なアクセスを失ったという。
議員が説明を求めているのは、能力を変更する技術上・法的な権限を誰が持つのか、サービスが利用できなくなった場合に国防総省がどのような代替手段を持つのかという点だ。
制限を指示した主体については、マスク氏が米軍と大統領側の判断だと説明する一方、ルビオ国務長官とヘグセス国防長官は政権の関与を否定している。ロイターは15日にホワイトハウス内部から指示が出たと報じ、CBSは21日更新の記事でマスク氏が制限を決めたと報じた。いずれも情報筋に基づく報道で、決定の経緯は確定していない。
10月19日に公開された共同書簡では、ブルーメンソル、ホワイトハウス、シャヒーン、クーンズの4議員が、SpaceXの法務担当副社長に説明を求めた。質問は、契約上の変更権限や変更の記録・通知方法に加え、政府の指示を同社が拒否、修正、延期できるかにも及ぶ。
共同書簡は、制限の決定や通知に関わった人物、政府との通信記録、関連契約などを11月2日までに提出するよう要求している。ロイターによると、国防長官への質問は11月5日、事情を知るSpaceX幹部による説明は11月12日が期限とされた。上院では共和党が多数派を占め、民主党側には召喚権がないため、情報提供や説明を求める形となっている。
復旧状況にも食い違う説明
APによると、トランプ大統領は22日にサービスが復旧したと主張した。一方、APが取材した匿名の欧州高官は、機器の移動速度が時速約100マイルに達すると接続が制限される状態が続いていると説明した。全面的に解除されたかどうかについても、説明は一致していない。
ロイターの取材に対し、国防総省報道官は、議会からの書簡には差出人へ直接回答すると述べた。
参考・出典
- US Democratic senator probes Ukraine’s loss of Starshield service
- Trump administration offers mixed messages on limits to Ukraine’s Starshield access
- Order to limit Starshield for Ukraine came from inside White House, sources say
- Musk chose to restrict Ukraine’s access to SpaceX satellite network, sources say
