本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]
台北の移民署施設で、29歳の母親の身柄が確保された。台湾の内政部移民署は11月8日、社会秩序維持法違反で警察が母親を拘束したと明らかにし、移送先は日本とタイの当局と協議して決めるという。東京で露見した未成年搾取の事件は、当事者の保護と責任追及が国境をまたいで進む局面に入った。
台湾当局、母親の身柄を確保し移送先を協議
移民署によると、母親は9月にビザなしで台湾に入境し、許可された滞在枠を超過していた。地元警察が身柄を確保し、移民署に引き渡した。11月8日の説明では、処遇は関係国の捜査の進展を踏まえて判断される見通しだとされる。現時点で確認されている範囲の説明である。
移民署は海外移送の準備を進め、移送先は日本、タイ両国と協議して決めるとしている。一部の台湾メディアは、母親が売春への関与疑いでも摘発されたと伝えた。入境経緯や滞在中の行動の詳細は捜査中で、当局は不必要な情報の拡散を避けつつ、児童の安全確保を優先している。
送還や受け入れの調整には、身元確認や保護命令、同行支援などの手続きが伴う。被害児童の利益を最優先にする観点から、各機関は意思の確認や支援体制の手配を丁寧に進めている。母親の違反処分と、子の保護支援という2つの線が並行して走っているのが現状だ。
東京の個室店で何が起きていたか
警視庁は11月4日、東京・湯島の個室マッサージ店の経営者の男を、労働基準法(最低年齢)違反容疑で逮捕した。捜査関係の説明では、少女は6月末に母親と来日し、店に連れて来られた直後に母親が姿を消した。少女は言葉も通じないなか、店の台所近くで寝泊まりさせられていたという。
少女は6〜7月の約1か月間に、男性客ら約60人の相手をさせられたとされる。売上の管理は経営者側が行い、控除後の金銭が母親側に渡っていたとの説明だ。9月、少女は自ら入管当局に助けを求め、この申告を端緒に事件が表面化した。現在は保護下で生活の立て直しが進む。
逮捕容疑は国内法の最低年齢規定の違反だが、捜査は人身取引の疑いにも広がる。関係先の履歴や連絡網、募集の形跡など、背後の仲介組織の有無が焦点になる。少女の証言と電子記録の照合、送金ルートの解明が、責任の所在を定める手がかりになるとみられる。
3か国をまたぐ連携と、残された課題
台湾側は移送先の協議に入っており、日本側の捜査と、タイ側の被害者支援・司法手続きがかみ合う形が模索されている。タイの報道では、母親には日本や台湾、ベトナムなどへの海外渡航歴が計27回あったとの指摘が出ている。複数の出入国を背景に、実態の解明は国境管理の連携が鍵になる。
少女は「母国で学校に戻りたい」との意向を示したとされる。保護、捜査、移送の各手続きは時に歩調がずれるが、子の回復を最優先に置く姿勢が共有されているかが問われる。湯島の雑居ビルに残された寝具や生活痕が、短い滞在の重さを静かに物語っている。
