カンボジアのフン・マネット首相 タイ軍占領を非難し協議再開迫る

タイ・カンボジア国境、なお緊張続く フン・マネット氏批判

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停戦合意が結ばれたはずのタイ・カンボジア国境で、なお緊張が解けていない。タイ紙ネーションによると、カンボジアのフン・マネット首相は17日の取材で、タイ軍が係争地にとどまり「占領が続く」と訴えた。タイ側には、選挙後の政治日程が落ち着き次第、国境画定の協議を動かすよう迫った。

停戦後も国境地帯 占領継続主張

ネーションは、フン・マネット氏が、タイ軍がカンボジア側に深く入り込み、コンテナや有刺鉄線で陣地化していると述べたと伝えた。カンボジア側は、部隊が前進し、拠点を確保して固定化する動きだとみている。

一方でタイ側は、領土拡張の意図を否定しているという。ネーションによれば、タイ軍はカンボジア側からの攻撃を防ぐため、最大500メートルの緩衝地帯を設けているとの立場だ。

国境をめぐる衝突は昨年末に激化し、12月27日に停戦合意が署名された。AP通信やガーディアンによると、この合意はマレーシアの仲介に米国の関与が加わった枠組みで、重火器の攻撃停止や部隊の追加展開抑制などを柱にしてきた。

共同国境委員会 再稼働要求

フン・マネット氏は、係争地の線引きを進めるには共同国境委員会(JBC)の作業再開が欠かせないと主張した。ネーションは、タイが2月8日に総選挙を終えたため、政治日程を理由に協議が止まる状況は避けるべきだ、との認識を示したと報じた。

JBCは国境の測量や標識設置などを担う実務の場だ。ジェトロによれば、昨年の局面でもJBCなどの枠組みを通じ、監視や安全保障調整のタスクフォースを設ける動きが出ていた。停戦後の「現状固定」が長引けば、境界線の解釈をめぐる対立が先鋭化しやすい。

軍が前線に残る状態では、偶発的な衝突を抑える仕組みが弱いままだ。両国は、緩衝地帯の扱いと部隊配置の監視方法を詰め、JBCで地図と現地確認を積み重ねる必要がある。政治が決めるべきは、国境線の議論を先延ばしにしない工程表である。

参考・出典

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