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東芝デバイス&ストレージは3月31日、ハイパースケール事業者やクラウドサービス事業者向けの3.5型ニアラインHDD「M12シリーズ」を発表し、SMR方式の30~34TBモデルのサンプル出荷を始めた。容量の拡大に加え、11枚ディスク化やガラス基板の採用、転送性能と電力効率の改善も打ち出しており、大規模データセンター向けHDDの更新需要を狙う。
11枚ディスクとガラス基板を採用 SMRで30~34TBへ拡大
M12シリーズは、磁気ディスクを11枚搭載する新構成を採用した。前世代のMG11シリーズは最大10枚構成だったが、今回はさらに1枚増やし、ヘリウム充填筐体と組み合わせて同じ3.5型のまま記録容量を押し上げた。記録媒体の基板もアルミからガラスへ切り替えている。
記録方式には、東芝独自のFC-MAMRとSMRを組み合わせた。SMRはトラックを重ねて記録密度を高めやすい半面、ランダム書き換えでは不利になりやすい。M12ではホストマネージドSMRアーキテクチャを採り、ホスト側がデータ配置や書き換えを管理する設計とすることで、この課題に対応する。
性能面では、最大データ転送速度が282MiB/秒となり、前世代比で約8%向上した。容量当たりの消費電力は約18%低く、保存量の拡大だけでなく、運用時の電力効率でも改善を図ったとしている。
連続運転の信頼性を維持 CMR方式28TBモデルも計画
信頼性指標としては、24時間365日の連続運転に対応し、年間550TBのワークロード、MTTF/MTBF 250万時間、AFR 0.35%を示した。大規模データセンターでは、生成AIやデータサイエンス、クラウド利用、動画配信の拡大で保存需要が増えており、こうした用途をにらんだ製品となる。
あわせて東芝は、CMR方式のM12シリーズも最大28TBまで拡張する計画を明らかにした。こちらのサンプル出荷開始時期は2026年第3四半期としており、まずはSMRで30TB超級を先行させ、その後にCMR側でも容量を引き上げる構えだ。
今回の発表は、容量競争だけでなく、同じフォームファクターの中で性能と電力効率をどう引き上げるかという開発の方向も示した。東芝にとっては、将来のさらに大容量な世代へ進む前に、データセンター向け製品の実用レンジを一段押し広げる動きといえそうだ。
