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イエメン南部の港湾都市ムカラ近郊にあるリヤン空軍基地を巡り、サウジアラビアが支援するイエメン政府が「UAEが秘密刑務所を運営している」と公然と非難し、湾岸盟友の亀裂が表面化した。
ムカラ近郊の基地で浮上した「秘密刑務所」疑惑
ロイター通信によると、東部ハドラマウト州のサレム・アルカンバシ知事は1月19日、リヤン空軍基地で記者会見し、UAEの関与を念頭に「拘束や人権侵害」に関与した者の責任追及に必要な措置を取る考えを示した。争点は、基地内で外部の監視が及びにくい収容施設が運用されているかどうかだ。
同知事はまた、南部分離派「南部暫定評議会(STC)」の指導者アイダルース・アルズバイディがUAEによって国外に移されたとも主張した。つまり、疑惑は単なる施設運営の問題にとどまらず、南部の実力組織を誰が掌握しているのかという権力闘争の延長線上にある。
一方でUAE側は主張を否定し、STCも国連などの人権関連機関と協力してきたとして反発していると同通信は伝えた。事実関係の検証が難しいテーマだけに、情報発信そのものが政治的圧力として機能しやすい。
サウジとUAEの対立が戦線再編を促す懸念
今回の応酬は、2025年に入ってSTCが要衝州でサウジ寄り勢力を押し出したことを機に、サウジとUAEの不協和音が公然化してきた流れと重なる。テレビ朝日などは、サウジ主導の連合軍が2025年末にムカラ港周辺を空爆し、UAEからの武器流入を問題視したと報じていた。
AP通信は別の動きとして、サウジがアルズバイディを「反逆」容疑で追及し、UAEがソマリア経由で移送したと非難したと伝えた。ソマリア当局が領空・空港の無断使用疑惑を調査する構えを示したともされ、対立が第三国を巻き込む様相も帯びる。
イエメン内戦はフーシ派との戦闘だけでなく、南部の分離志向や湾岸諸国の利害対立が絡む多層構造だ。サウジとUAEの関係悪化が続けば、治安部隊の指揮系統や停戦・政治対話の前提が揺らぎ、アデン湾から紅海にかけての海上交通の不確実性も高まりかねない。
