カタール・アルウデイドの米空軍基地 パトリオット車載化で即応強化

米軍がパトリオット機動化、カタール基地で確認 イラン緊張で即応

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防空態勢の「機動化」が、中東の米軍拠点で進んでいた。カタールのアルウデイド米空軍基地で今月10日までに、パトリオット用のミサイルが固定的な配置からトラック搭載型の発射装置へ移されたことが、衛星画像の比較分析で明らかになった。イランとの緊張が1月以降に高まるなか、基地の被害を抑えつつ即応性を上げる狙いが透ける。

衛星画像で判明 アルウデイド基地パトリオット機動化

衛星画像は米Planet Labsの撮影分で、画像分析組織「Contested Ground」のウィリアム・グッドハインド氏が、1月中旬と2月初めの画像を突き合わせた。2月初めの時点で、パトリオットのミサイルがM983系の大型戦術トラック(HEMTT)に搭載され、駐機場周辺に展開している様子が確認されたという。

パトリオットは本来、基地周辺に半固定で置かれることも多い。これを車載の状態で待機させれば、攻撃の兆候に合わせて場所を変えたり、守る対象に近づけたりできる。分析では最大10基程度の車載状態が示された一方、直近でも同様の状態が続いているかは判然としないとしている。

同基地では航空機の増勢も読み取れた。2月1日の画像ではRC-135偵察機やC-130輸送機、空中給油機KC-135、輸送機C-17などが確認され、1月17日より機数が増えていた。

対イラン抑止強化 基地防衛と分散運用

動きの背景には、米国とイランの対立が再び先鋭化している事情がある。米側ではイランの核・弾道ミサイル開発や地域の同盟勢力への支援などを問題視し、強硬姿勢を強めてきた。イラン側も、攻撃を受ければ中東域内の米軍拠点を報復対象にし得ると警告している。

昨夏にはイスラエルがイランの核施設などを空爆し、米国も後半に加わったとされる。イランはその後、ミサイル戦力を補充したと主張しており、米軍にとって基地防空は「当たらない前提」では組めない課題になっている。国防総省は本件への即時のコメントを示していない。

基地の防空を固定配置から機動配置へ寄せるのは、単なる装備の置き方ではない。攻撃の標的を絞らせない分散運用と、必要な地点へ素早く寄せる即応運用を両立させるための設計変更である。中東の抑止は「量」だけでなく「動かし方」の競争に入り、米軍がその前提を更新し続けるかが焦点となる。

参考・出典

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