シリア・アレッポで暫定政府の国防省 クルド勢と一時停戦、退去要求

アレッポ北部で一時停戦 シリア暫定政府がクルド人武装勢力に退去要求

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シリアの暫定政府(国防省)は1月9日未明、北部アレッポでクルド人勢力との戦闘が続く3地区(シェイク・マクスード、アシュラフィエ、バニ・ゼイド)周辺で一時停戦を始めた。停戦は午前3時に発効し、武装勢力に対し同日午前9時までの退去を求めたとしている。

市街地の住民避難が先行、停戦の「効き目」が焦点

戦闘は市街地の住宅街を巻き込み、当局は攻勢の予告とともに避難や外出制限を求めてきた。Reutersは8日までに避難者が約1万3500人に上ると報じ、APも犠牲者や避難の拡大を伝えている。停戦は、まず「砲撃や空爆が止まるか」という一点で住民の体感が問われる。

現場では、退去期限の設定が人の動きをさらに促す可能性がある。教会などが一時的な避難所になったとの報道もあり、家族単位で荷物をまとめ、夜明け前に移動する住民も出たとされる。停戦が実効性を持つには、退路や人道回廊(避難路)の安全確認と、残る住民への医療・食料支援が欠かせない。

統合交渉の停滞と周辺国の思惑、再燃を防げるか

衝突の背景には、クルド主導の「シリア民主軍(SDF)」と暫定政府の統合協議の行き詰まりがあるとされる。ReutersやAPによると、双方は統合に向けた枠組みで合意したものの実装が進まず、緊張がくすぶってきた。さらにトルコはSDFを敵視しつつ暫定政府を支える立場で、介入リスクが上積みされる構図だ。

停戦は住民被害を抑える一方、期限付きの退去要求は相手側の反発を招きやすいというトレードオフを抱える。次の焦点は、SDF側が停戦条件にどう応じるかに加え、避難命令で動いた住民が戻れる環境が確保されるか、そして米国などの仲介で統合協議が再起動するかだ。

参考・出典

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