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朝日新聞社は2026年10月29日、委託先のメール配信サービス「Cuenote FC」への不正アクセスにより、同社のイベントなどで登録された情報延べ7万921件が外部に流出したおそれがあると公表した。9割超はメールアドレスのみで、一部に氏名や学校名などが含まれる。
イベントなどの登録情報が対象
対象は朝日新聞社や関連団体のイベント、講座などでメール配信用アドレス帳に登録された情報だ。朝日新聞デジタルの購読登録情報ではなく、クレジットカード情報やログインパスワードも含まれないという。延べ7万921件は登録情報の件数であり、重複を除いた実人数を示すものではない。
運営会社のユミルリンクによると、Cuenote FCのアドレス帳にはメールアドレスに加え、氏名や都道府県などの付属情報を登録でき、項目は利用企業によって異なる。
朝日新聞社は10月26日、ユミルリンクから同社の利用環境でデータの外部出力の形跡が確認されたと通知を受けた。当初は影響件数や情報項目を調査中としていたが、29日に対象規模を明らかにした。
同社は対象者への個別連絡と、関係する管理用アカウントのパスワード変更などを進めている。また、朝日新聞社や朝日新聞デジタル版などを装った不審なメールへの注意を呼びかけている。
運営会社は詳細調査と対策を実施
ユミルリンクは10月26日付の第二報で、Cuenote FC全体の49システムにおいてメールアドレスなどのデータ出力を確認したと発表した。これは朝日新聞社単独のシステム数ではない。同報時点で16システムの漏えい件数について調査が続いていた。
同社はプログラムの脆弱性の悪用や不正プログラムの設置、担当者の認証情報を使用した不正アクセスなどを確認した。対策として脆弱性の修正、認証情報の削除、不正プログラムの監視体制整備、接続元IPの制限などを実施した。外部専門家と詳細調査を進めるとともに、警視庁、個人情報保護委員会、JIPDECにも報告している。
第二報時点では、流出した情報が不特定多数に公開された事実や、本件に起因する不正利用は確認されていない。一方、ユミルリンクのドメインを使用して第三者を装う迷惑メールが複数確認されており、同社は不審なメールに記載されたリンクや添付ファイルを開かないよう注意を求めている。
