中国産子ども用遊び砂のアスベストで ニュージーランドが学校・保育所を一時閉鎖

中国産子ども用遊び砂のアスベストで ニュージーランドが学校・保育所を一時閉鎖

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教室の砂場がビニールシートで覆われ、子どもたちが近づかないようにロープが張られた。ニュージーランドでは2025年11月18日、中国から輸入された子ども用の遊び砂からアスベストが見つかったことを受け、40の学校や保育施設が一時閉鎖された。前日にはオーストラリアでも70校以上が同様の理由で休校しており、見慣れた色付きの砂が突然「危険物」とみなされる事態となっている。

遊び砂からアスベスト、相次ぐ学校閉鎖の経緯

ニュージーランド教育省によると、問題となっているのは教室内の活動や園庭の砂場、家庭の工作などに使われる色付きの遊び砂だ。オーストラリアで行われた検査で、一部の製品からクリソタイル・アスベスト(白石綿)などの繊維が検出されたことをきっかけに、両国で同じ製品が使われていないかの確認が一気に進んだ。製品は中国から輸入されたとされ、学校教材だけでなく文具店やクラフト用品としても流通していたことが分かっている。

ニュージーランドでは、該当の遊び砂を特定して撤去するため、教育省の指示で少なくとも40の学校と保育施設が一時的に門を閉ざした。オーストラリアでは2025年11月17日、首都特別地域の公立校など70校超が休校し、教室や遊び場から対象製品の砂を集めて専門業者が調査に入った。製品安全を所管する当局は、これまでの検査では吸い込めるほど細かいアスベスト繊維は検出されておらず、現時点での健康リスクは低いとの見解を示している。それでも子どもが日常的に触れる教材であることから、学校側は「念のため」の措置として閉鎖と検査を優先している。

低いとされる健康リスク、それでも残る不安

アスベストは細い鉱物繊維の総称で、耐熱性や耐久性が高いことからかつて建材などに広く使われていた。中でもクリソタイル・アスベストへの長期的な曝露は肺がんや中皮腫との関連が指摘され、多くの国で使用や輸入が厳しく制限されている。今回の遊び砂について、豪州の製品安全当局や保健当局は、砂をそのまま触る程度では繊維が空気中に飛び散る可能性は低く、砕いたり粉状に加工したりしない限り、吸入できるレベルの繊維が放出されるおそれは小さいと説明している。

それでも政府機関は、回収対象とされた砂を保管している学校や家庭に対し、直ちに使用を中止し、密閉した容器や二重の袋に入れて専門家の指示に従って処分するよう呼びかけている。健康影響の確率が低いと説明されても、「わが子が触っていたかもしれない」という不安は簡単には消えない。事故ではなく製品の安全性管理の問題であるだけに、なぜ危険な物質が子ども向け商品に紛れ込んだのか、どこまで追跡し再発を防ぐのかが、今後の信頼回復の鍵になりそうだ。

参考・出典

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