米フロリダ州の母、息子自殺巡り新興AI企業Character.AIとグーグル和解

米Character.AIとグーグルが自殺訴訟で和解合意 条件は非公表

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米新興Character.AIのAI(人工知能)チャットボットに息子が依存し自殺に至ったとして、フロリダ州の母親が同社とグーグルを訴えた訴訟で、両社が和解に合意した。2026年1月7日に裁判所へ提出された書面で明らかになったが、条件は非公表で、コロラド、ニューヨーク、テキサスの関連訴訟でも和解が進む。

「相手は画面の中」でも、家庭の問題になる

訴状などによると、亡くなったのは14歳の少年で、人気作品の登場人物を模したチャットボット(会話型AI)とやり取りを重ね、現実から距離を置いた末に、2024年2月に銃で自殺したと母親側は主張してきた。今回の和解は、遺族にとって一定の区切りになりうる一方、「未成年の心身被害」をめぐる論点そのものを社会に残す。

同社は訴訟が注目を集めた後、未成年向けの安全策として、内容制限や保護者向けの管理機能などを導入したとされる。だが家庭から見れば、深夜のスマホで進む会話や感情の高ぶりは外から気づきにくい。学校、家庭、事業者のどこが「止める最後の砦」になるのかが、改めて問われている。

焦点は「誰の責任か」から「どう防ぐか」へ

母親側はグーグルについても、技術面や人材面の関与を根拠に「共同開発者に近い」と位置づけ、被告に加えていた。報道によれば、両社は早期の訴え却下を求めたが、裁判所は退けた経緯がある。その後の和解は、当事者にとっては長期化リスクの回避になる一方、裁判で責任の線引きを示す機会は先送りされた形だ。

安全策を厚くすれば、自由度の高い対話や「寄り添い」を売りにするサービスの魅力は削がれかねないというトレードオフがある。次の焦点は、年齢確認の厳格化、危機介入(自傷念慮への対応)の手順、共同開発の範囲の開示といった運用ルールを、和解ではなく業界標準としてどう定着させるかである。

参考・出典

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