米国防総省報告 中国海軍、2035年までに空母9隻体制へ

空母戦力の拡大を警戒 米国防総省、中国は9隻体制を想定

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。[続きを表示]ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]

米国防総省は2025年12月23日、中国の軍事・安全保障動向をまとめた年次報告書を公表した。焦点の一つが空母で、中国が現在3隻の空母戦力を、2035年までに計9隻へ拡大しようとしているとの見通しを示した。11隻を保有する米海軍との「数の差」は縮むが、海で起きる変化は単純な足し算ではない。

「9隻構想」が示すのは、存在感の常態化だ

報告書は、中国が今後10年でさらに6隻の空母建造を計画していると指摘した。空母は出港して初めて影響力を持つ。例えば南シナ海や台湾周辺で「一定の間隔で空母が姿を見せる」だけでも、周辺国の警戒態勢や米軍の展開計画は組み替えを迫られやすい。海上交通の要所で、緊張が日常化する方向に働く。

一方で、米軍が11隻という数字を持つ背景には、長年の運用実績、同盟国の寄港・補給網、艦載機や人員の循環がある。中国の増勢が本格的な「常時展開」に届くかは、建造ペースだけでなく、訓練と整備の積み上げがどこまで追いつくかに左右される。数字が近づくほど、運用の質の差が問われる局面が増える。

就役は通過点、空母戦力は「艦隊ごと」育つ

中国は2025年11月、3隻目の空母「福建」を就役させた。福建の特徴は、電磁式カタパルトを備える点にある。ひとことで言うと、艦載機を強い加速で射出でき、発艦の選択肢が広がる仕組みだ。ただ、甲板上の運用はミスが許されず、昼夜や荒天も含めた反復訓練が戦力化のカギになる。

さらに、空母は単独で戦う装備ではない。護衛艦、補給艦、潜水艦、早期警戒や対潜の能力がそろって初めて、遠方での任務が現実味を帯びる。桟橋で整備される時間が増えれば、見かけの隻数が増えても実際に海に出る「手数」は伸びにくい。米国防総省の見通しが示すのは、拡大の意思だけでなく、運用の持久力を巡る競争の始まりでもある。

参考・出典

ニュースはAIで深化する—。日々の出来事を深掘りし、次の時代を考える視点をお届けします。

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。
ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、
実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。
[私たちの取り組み]