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中国国防省は2026年11月1日、TBS系ドラマ「VIVANT」第2シーズンで中国の秘密情報組織が日本人を拷問する場面を批判した。旧日本軍による拷問を中国側に転嫁し、侵略の歴史を美化しようとしていると主張した。これに先立つ10月28日、TBS側は中国メディアの批判を受け、特定の国をおとしめる意図はないと説明していた。
中国国防省、劇中の拷問描写を「歴史の美化」と批判
共同通信によると、中国国防省は通信アプリ「WeChat」の公式アカウントに「誰が歴史の白黒をひっくり返しているのか」と題して投稿した。劇中の中国の秘密情報組織「シンシー」による拷問描写を念頭に、旧日本軍が中国の抗日志士に加えた拷問を中国側になすりつけていると主張。「歴史はすり替えられず、罪の転嫁は許されない」と訴えた。
作品を巡っては、国防省の投稿以前にも、中国共産党機関紙の人民日報系「環球時報」や中国国営中央テレビが批判していた。共同通信によると、環球時報は「中国脅威論」の誇張を問題視し、中央テレビも国家間の対立や敵意をあおる描写だとして非難していた。
TBS社長は敵視の意図を否定、放送でもフィクションと明示
TBSテレビの龍宝正峰社長は10月28日の定例記者会見で、「VIVANT」は完全なフィクションによるエンターテインメント作品だと説明。特定の国を敵視したり、おとしめたりする意図はなく、国家間の対立をあおったり、武力行使や暴力を容認したりする立場でもないと述べた。
拷問場面については、演出上の必要性を前提に制作していると説明する一方、視聴者に不快感や過度の恐怖を与える表現になっていないか、今後も検討すべき課題だとの認識を示した。
また、11月1日に放送された第23話の冒頭では、実在する人物や団体、歴史的事象とは関係のないフィクションであり、劇中の国や地域に関する描写も創作上の設定で、暴力や国家間の対立を助長する意図はないとするテロップが表示された。
