ウクライナ保安局、ロシア・アルメチエフスク近郊の施設を夜ドローン攻撃 火災発生

ウクライナ軍が露原油施設を急襲 ドルジバ供給網の拠点が被災

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東欧向けのロシア原油輸送路として知られるドルジバ・パイプラインをめぐり、供給網の一角が攻撃を受けた。ウクライナ保安局の当局者は23日、ロシア領タタールスタン共和国アルメチエフスク近郊の関連施設を夜間にドローンで攻撃したと明らかにした。ロシア側は、複数の無人機の迎撃後に工業地帯で火災が起きたとしている。

ドルジバ起点施設 タタールスタンで火災

攻撃対象とされたのは、アルメチエフスク近郊にあるカレイキノの油送ポンプ場とされる。モスクワ・タイムズによると、現地当局は「無人機の残骸が落下して局地的な火災が発生した」と説明し、死傷者はなく住民への脅威もないとしている。目撃情報では未明に爆発音が相次いだとの指摘がある。

ウクライナ側は、同施設が複数地域から集まる原油を取りまとめ、ドルジバ・パイプラインへ送る要衝だと位置づける。RBC-Ukraineは、保安局筋の話として、攻撃は夜間に行われ、火災が起きたと伝えた。

英語版NVは、現場動画の位置情報の検証などから、攻撃が施設に到達した可能性が高いと報じた。施設はロシアのパイプライン運営大手トランスネフチ系の地域部門が運用するとの説明もある。

石油輸送網圧力 欧州供給懸念

ドルジバ・パイプラインはロシア産原油を西方へ送る幹線の一つで、各国が制裁を強めた後も、中東欧の一部は例外措置などを背景に依存を残してきた。要衝への攻撃は、ロシアの輸出収入を細らせる狙いがある一方、受け手側の調達にも波及しうる。

ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパによると、この夜はウクライナ南部でも攻撃が報じられ、双方の無人機・ミサイル攻撃が連鎖する構図が続いている。ロシア国防省は多数の無人機を迎撃したと主張しており、損傷の程度や輸送への影響は独立した確認が限られる。

エネルギー関連施設への長距離攻撃が続けば、ロシアは防空や復旧に追加の資源を割かざるを得なくなる。欧州側も供給途絶リスクを織り込み、代替調達や備蓄の優先順位を見直す圧力が強まる。戦場の外にある物流と市場の負担が、交渉余地と対立の両方を同時に狭めていく。

参考・出典

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