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スマホのAI体験を左右する「OS上の入口」を巡り、欧州連合(EU)がGoogleに是正を迫った。欧州委員会は現地時間27日(日本時間28日)、Androidで動く他社のAI検索アシスタントが直面する技術的な制約を取り除くよう求め、6カ月以内に必要措置を示す手続きに入った。
Android開放要求 AIアシスタント相互運用
欧州委員会が開始したのは、デジタル市場法(DMA)に基づく「仕様策定(specification)手続き」である。狙いは、Googleが自社サービスと同等の条件で、第三者のAIサービスにもAndroidが管理するハード・ソフト機能へのアクセスを可能にしているかを具体的に点検し、必要な措置を定める点にある。
焦点は、Android上で提供されるGoogleのAIサービス(Geminiなど)と競合するAIソフトが、実際に同じ土俵で動ける状態になっているかだ。手続きは「直ちに違反認定する捜査」とは別枠で、まずは規制対話を制度化し、実効性ある準拠の形を作る工程だと位置づけられている。
欧州委員会は、手続き開始から6カ月以内の結論を想定する。さらに3カ月以内をめどに、暫定的な見解と、Googleに求める措置案を示す方針も明らかにした。
検索データ共有枠組み FRAND条件精査
同時に欧州委員会は、検索分野でもDMA上の義務履行を確認する。Google検索が保有する匿名化されたランキング、検索クエリ、クリック、閲覧などのデータについて、競合する検索エンジン事業者が公正・合理的・非差別(FRAND)の条件で利用できるかを審査するという。対象データの範囲、匿名化の手法、アクセス条件、AIチャットボット提供者の取り扱いも論点になる。
AP通信によると、Google側は「Androidはオープンに設計されている」「検索データはDMAに基づき競合へライセンス提供済みだ」としつつ、追加的なルールがプライバシーや安全、イノベーションを損ない得るとの懸念を示した。欧州委員会のテレサ・リベラ担当副委員長は、市場の公正さを確保しAIの恩恵を最大化する必要性を訴えている。
今回の争点は、アプリ配布や検索順位の競争から一段上がり、「AIが端末で最初に応答する入口」と「学習・改善の燃料となるデータ」をどう開くかに移った点にある。規制が求める相互運用とデータ共有が実装仕様に落ちれば、モバイルAI市場の競争条件は固定化から流動化へ傾く一方、匿名化と安全確保の設計力が新たな競争軸になる。
参考・出典
- Commission opens proceedings to assist Google in complying with interoperability and online search data sharing obligations under the Digital Markets Act – Digital Markets Act (DMA)
- EU steps in to make sure Google gives rivals access to AI services and data | AP News
- Brussels forces Google to open Android to AI rivals and share search data
