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名古屋市西区の円頓寺商店街入口にある豊臣秀吉像の首が折れた事件で、愛知県警が器物損壊容疑での書類送検を検討していることが、2025年12月25日に捜査関係者への取材で分かった。関与が疑われているのは、愛媛県警の男性警察官と名古屋市の男性で、警察官は愛知県へ出張中に酒に酔っていた可能性がある。
「誰が壊したか」だけで終わらない、商店街の痛手
捜査関係者によると、2人は8月の別々の時期に、強化プラスチック製の像を損壊した疑いがあり、互いに面識はないとみられる。防犯カメラ映像などを積み上げ、個人の「出来心」で片付けにくい輪郭が浮かび上がってきた。通りの入口に立つ像は、買い物客が店へ入る合図のような存在で、壊れ方そのものが街の空気を変える。
像の異変は8月下旬、近隣住民が気づいて商店街側に伝えたとされ、関係者が確認して首の破損が判明した。日中は写真を撮る人も多い場所だけに、ガムテープで応急処置された痛々しい姿が視界に入ると、店先で「またか」とため息が漏れる。円頓寺では過去にも周辺の像が壊される被害が伝えられており、修理費用や防犯強化の負担が現場にのしかかる。
書類送検と監察の行方、問われるのは再発の止め方
書類送検は、身柄拘束を伴わずに捜査書類を検察へ送る手続きで、刑事責任の判断はその先にある。今回、現職警察官の関与が疑われる点は重く、愛媛県警監察官室は判明した事実に即して対処する考えを示している。仕事で訪れた土地での飲酒が絡むなら、個人の不祥事にとどまらず、組織の管理の網目も問われる。
商店街側にとって現実的なのは、像をどう直し、どう守るかだ。夜の見回りやカメラの死角の見直し、イベント時の人の流れの整理など、手間と費用は積み上がる。観光客がふらりと立ち止まり、入口の像を目印に店を探す――そんな日常を取り戻すには、捜査の結論と並行して、再発を防ぐ具体策を積み重ねるしかない。
