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中国に偏った希土類の加工能力が各国の製造業リスクとして意識されるなか、インドが「磁石の国内生産」に踏み込む。キシャン・レディ鉱山相は2月19日、民間企業と組み、年内にレアアース永久磁石の生産を始めたい考えを示した。輸入依存を薄め、電動化の部材を自前で確保する狙いだ。
年内生産へ官民連携
レディ鉱山相は、ニューデリーで開かれた業界団体の会合で、官民連携によりレアアース永久磁石の国内生産を立ち上げる方針を述べた。永久磁石は電気自動車の駆動用モーターや風力発電、航空宇宙、防衛分野などで使われ、供給の安定性が競争力に直結しやすい。
政府は昨年11月下旬、永久磁石の国内製造を後押しする政策枠組みを決め、総額730億ルピー規模の生産計画を承認した。生産立ち上げまでに設備投資がかさむことを踏まえ、売上に連動するインセンティブと設備補助を組み合わせ、参入企業の採算を支える設計としている。
ロイターによると、鉱山省と国営組織が永久磁石をつくる技術を整え、重要鉱物の加工拠点を複数州に設ける構想も示した。鉱石や中間材の段階で目詰まりが起きやすいだけに、製品だけを国内で組み立てるのではなく、加工まで含めた供給網づくりを急ぐ構図である。
中国偏在 供給不安の連鎖
背景には、中国がレアアース磁石の加工工程で大きな比重を占めるという産業構造がある。ロイターが伝えたところでは、中国は磁石の加工の約9割を握るとされ、昨年は出荷が絞られ、自動車会社などが調達対応に追われた。
一方でインドには埋蔵量があっても、採掘や精錬への投資が十分に進まず、輸入で穴を埋めてきた経緯がある。ロイターは、米地質調査所の推計として、インドのレアアース埋蔵量が世界3位規模に当たる約690万トンと報じたうえで、国内の需要は2030年にかけて増勢が見込まれるとした。資源量と供給力の差を縮められるかが焦点になる。
永久磁石の国産化は、採掘から分離・精製、合金化、磁石製造まで工程が長く、どこか一つでも詰まれば量産が止まる。政府には補助金だけでなく、環境規制の運用や許認可の迅速化、品質基準の整備で民間投資を呼び込み、継続的に回る加工能力を形にする責任が重くなる。
参考・出典
- India targets rare‑earth permanent magnet production by year‑end, minister G. Kishan Reddy says – The Economic Times
- インド重工業省、焼結レアアース磁石製造促進スキームを承認(インド) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ
- Cabinet Approves ₹7,280 Cr Scheme to Promote Manufacturing of Rare Earth Magnets – Outlook Business
- インド政府、焼結レアアース永久磁石の製造推進計画を発表 – 自動車産業ポータル マークラインズ
