イラン国会、ホルムズ海峡通過船の通行料義務法案審議開始

ホルムズ海峡通過船舶に料金支払い要求か イラン国会で法案提出

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イラン国会で30日、ホルムズ海峡を通過する船舶への料金支払いを義務づける法案の審議が始まった。30日に入った情報によると、法案は最優先扱いで、約250人の議員が賛同している。法案全文は公表されておらず、通過料の額も明らかになっていないため、制度の全体像はなお審議段階にある。

制度化へ審議入り、対象は海峡利用国

今回の審議入りに先立ち、ロイターとイラン学生通信は3月19日、イラン議員がホルムズ海峡を使う国に通行料や税を求める案を進めていると報じていた。報道では、航行やエネルギー輸送、食料輸送で海峡を使う国を課金対象にする内容だと伝えられていた。

AP通信も3月26日、イラン議会が海峡通過船に対する料金を制度化する法案を準備していると報じた。少なくとも2隻の船舶が通過料を支払ったとも伝えており、今回の審議開始は、既に報じられていた課金構想が国会手続きの段階に進んだ形だ。

30日に入った情報では、法案は「一般」「緊急」「より緊急性の高い」の区分で最優先に置かれ、「安全」「公害対策料」「輸送料」「基金設立」の四つの主要部分で構成される。ただ、条文の全文は公開されておらず、三種類の課金の具体的な金額や徴収方法は確認できていない。

安全名目の課金と資金確保を一体化

AP通信は3月26日、ホルムズ海峡の交通量が戦争開始以降大きく落ち込み、通過船が激減したとも報じた。さらに、海峡を通る船がイランの実効支配に近い形で選別されていると伝えており、今回の法案は単なる通過料案ではなく、海峡の安全確保を名目に通航管理と周辺開発資金を結びつけようとする制度設計として読める。

争点は、通行の自由をめぐる抽象論より、海峡通過に伴う負担を誰がどの根拠で正当化し、どう徴収するかへ移っている。審議入りによって、その枠組みをイラン国内法の形で固めようとする動きが前面に出てきた。

日本にとっては、中東原油やLNGの調達に直結する海上ルートのコストと保険判断に、制度面の不確実性が重なる局面になる。今回の動きは、軍事リスクだけでなく、通航管理と課金のルールが供給網の実務にどう跳ね返るかという問題として受け止める必要があり、政府や企業には調達と輸送の両面で備えを早める圧力が強まりそうだ。

参考・出典

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