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シリア北東部の情勢が揺らぐ中、イラクは22日、シリア国境沿いの警戒を一段と強めた。シンジャル周辺では数百台規模の軍用車両と要員を前線に増派し、電子監視も組み合わせる。国境線の安定が崩れれば、IS(イスラム国)残党の越境や拘束者の脱走につながりかねない局面だ。
国境ゼロラインへ増派 戦車と装甲車列
AP通信によると、22日の国境地帯では戦車が列を組み、国境警備隊が装甲車で巡回するなど、目に見える形で部隊展開が強化された。イラク側は、シリア側での戦闘や治安悪化が波及する事態を警戒している。
イラクのシャファク・ニュースは、国境警備第6地区のアリ・アブドゥルシア・アルタミミ准将が「不審な動きや浸透の試みは確認されていない」としつつ、侵犯があれば「断固対応する」命令が出ていると述べたと報じた。部隊はシンジャル山の南、アブ・ジレイス周辺の“ゼロライン”に配置され、土塁やコンクリート障壁、電子監視で国境帯を覆うという。
IS拘束者移送が引き金 シリア側混乱と脱走懸念
今回の警戒強化の背景には、シリア側の拘束施設を巡る不安定化がある。AP通信は、バグダッドの要請を受け、米主導の有志連合やシリア政府も後押しする形で、シリア北東部のIS拘束者をイラクへ移送する動きが進んだと伝えた。米中央軍は、まず150人をハサカからイラクの「安全な場所」へ移し、最大7,000人の移送があり得るとしている。拘束者はSDF(シリア民主軍)が複数施設で約9,000人を管理している。
AP通信によれば、シリア政府軍がアルホル収容キャンプを掌握したことなどが重なり、拘束施設周辺の混乱が増している。北東部シャッダーデで刑務所が押さえられた際には一部が脱走したとされ、さらにSDFはラッカ近郊のアルアクタン刑務所が包囲・砲撃を受けたと主張した。マルコ・ルビオ米国務長官は、イラクの「安全な施設」での拘束を評価し、各国に自国民の引き取りを促したという。
国境警備の増強は、越境そのものを止める措置であると同時に、拘束施設の支配が揺らいだ瞬間に治安が連鎖崩壊するリスクへの備えでもある。拘束・収容をどの主体が担い、地域の統治構造をどう固定するかが曖昧なままなら、軍事的な“厚み”だけでは不安定さを抑え切れない局面が続く。
参考・出典
- The decision to move IS prisoners from Syria to Iraq came at the request of Baghdad, officials say | AP News
- Iraqi forces on alert despite no breaches along Syria border – Shafaq News
- US starts transferring IS detainees from Syria to Iraq | AP News
- Why Islamic State group prisoners in northeast Syria are being transferred to Iraq | AP News
