ISが豪シドニー銃乱射に賛意、関与か模倣かが焦点に

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2025.12.19

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過激派組織ISが12月18日、オーストラリアのシドニーで14日に起きた銃乱射について、通信アプリTelegramで賛意を示した。ただ犯行は名乗らず、事件の主導か「影響を受けた模倣」かはなお焦点だ。犠牲者は15人に上った。

「犯行声明なし」のまま広がる恐怖

Reutersは、ISが自らのTelegramでボンダイビーチの殺害を「誇りの源」と位置づけた一方、直接の犯行声明は出していないと伝えた。声明の有無は、実行犯との距離感を測る材料になり得るが、投稿だけでは指揮系統の有無を断定できない。

近年は、組織が作戦を直接動かさずとも、オンライン宣伝で個人や小集団の実行を後押しする「インスパイア型」の脅威が問題になってきた。Telegramのような閉じた空間では、事件後の賛美が追随や過激化を誘発する懸念がある。標的が宗教行事だった点も、地域の不安を一段と強める。

渡航歴と準備の痕跡、捜査が追う線

豪州連邦警察（AFP）は12月17日、24歳の男をテロ関連を含む59件の罪で起訴したと発表した。AFPによれば、14日夕方のハヌカ行事で2人組が群衆に発砲し、50歳の男は警察の銃撃で死亡、もう1人は重傷で拘束下にある。15人が死亡し、41人が病院に搬送された。

捜査の焦点は動機の特定だけではない。ニューサウスウェールズ州警察は、2人が11月1日から28日にかけフィリピンへ渡航していたと説明し、目的や訪問先を調べている。車両からは即席爆発物や手製のIS旗が見つかったという。ABCは、情報機関ASIOが脅威評価を「probable」に据え置き、類似の意図を持つ人物がいないかも点検していると報じており、街の日常は当面「警戒」と同居する。

「犯行声明なし」のまま広がる恐怖

渡航歴と準備の痕跡、捜査が追う線

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