イスラエルのネタニヤフ首相、レバノン南部の安全地帯拡大を命令

イスラエル軍に新たな命令 レバノン国境の安全地帯拡大

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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は3月29日、北部司令部で出した動画声明で、ヒズボラのロケット弾攻撃が続いていることを理由に、レバノン南部の既存の安全地帯をさらに拡大するよう軍に命じたと明らかにした。対戦車ミサイルを国境から遠ざける狙いも示したが、その拡大が現行区域の延長を指すのか、より広い区域に及ぶのかは発言だけでは判然としなかった。

北部司令部で安全地帯拡大を明言、対象範囲はなお不明確

ネタニヤフ氏は北部司令部での声明で、レバノン南部の既存の安全地帯をさらに広げるよう軍に指示したと表明した。理由として、ヒズボラによる攻撃の継続に加え、脅威を最終的に阻止し、対戦車ミサイルの発射を国境から遠ざける必要があると説明した。

ただ、29日の発言で示されたのは「既存の安全地帯をさらに拡大する」という枠組みにとどまり、どこまで範囲を広げるのかは明確でない。すでに示されている区域の延長を指すのか、それより広い区域を視野に入れているのかで、今回の作戦拡大の意味合いは変わる。

先週のリタニ川構想、3月の地上作戦と接続

背景には、イスラエルが先週、レバノン南部のリタニ川までを含む安全地帯構想を示していた流れがある。今回の命令は、その想定線を具体化する動きとして位置づけられる一方、発言だけでは同じ線を指しているのかどうかまでは読み取れない。

イスラエル軍は3月5日にレバノン南部で地上作戦を開始し、複数地域に避難を求めた。軍は、2025年11月27日の停戦理解の発効後も、ヒズボラの再建を防ぐためレバノンで活動を続けていると説明している。

イスラエル軍はこうした活動を北部住民の帰還条件づくりとも位置づけている。安全地帯の線引きが実際に広がれば、北部国境の防御は境界線上の即応だけでなく、レバノン南部側での前方阻止に比重を移すことになる。

参考・出典

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