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北極圏の軍事バランスが揺れるなか、同盟国の動きを一本化する枠組みが動き出した。NATOは2026年2月11日、北極圏でのプレゼンスを強める新任務「北極セントリー(Arctic Sentry)」を開始したと発表した。トランプ大統領がデンマーク自治領グリーンランドの取得に意欲を示して緊張が高まったことを受け、火種を抑え込みつつ対外抑止に軸足を戻す狙いがある。
北極セントリー始動 演習の束ね役
新任務は、北極圏と「ハイノース」で各国が行う演習や警戒監視などを、NATOとして見える形にまとめ、隙間を点検しながら調整する「多領域(陸海空など)活動」と位置づけられる。NATOの説明では、米バージニア州ノーフォークの統合軍司令部(JFC Norfolk)が主導し、同盟国の活動を単一の運用アプローチの下に束ねる。
当初はデンマークの「Arctic Endurance(北極圏での耐久性)」や、ノルウェーの「Cold Response」など、寒冷地での大規模訓練を柱に据える。AP通信によると、「北極セントリー」は恒常的な部隊展開を新たに打ち出すというより、各国の既存活動にNATOのラベルを付け、指揮調整を強める性格が濃い。
グリーンランド緊張の火消し 対ロシア・中国の視線
背景にあるのは、同盟内部の亀裂である。トランプ氏がグリーンランドの「併合」に踏み込む発言を重ね、デンマークとの関係が緊張した。RFE/RLは、NATOが域内の対立を長引かせず、ロシアや中国の動きへの備えに再集中するための出口として、新任務が構想されてきたと伝えている。
NATOは近年、北極圏で軍事活動を増やすロシアに警戒を強め、中国の関与拡大も念頭に置く。エストニア外務省は、北極セントリーが演習の統合にとどまらず、監視や海空戦力の運用も含めた連携強化につながるとの認識を示した。AP通信によれば、英国がノルウェーへの部隊展開を段階的に増やす計画も公表され、参加国の厚みは今後増す見通しだ。
北極圏は地理的に欧州と北米をつなぐ要衝で、気候変動による航路・資源への関心も重なり、競争が起きやすい。今回の枠組みは「同盟内部の政治リスクを抑えつつ、対外抑止の実務を回す」方向への立て直しを意味する。足並みの乱れを放置すれば、監視の穴と意思決定の遅れが積み上がるため、調整機能の実効性を早期に示すことが急務だ。
参考・出典
- NATO Secretary General outlines new activity – Arctic Sentry – ahead of Defence Ministers meeting | NATO News
- Arctic Sentry: NATO's new military effort to enhance High North security | AP News
- NATO Launches 'Arctic Sentry' Mission
- Foreign Minister Tsahkna: the launch of Arctic Sentry demonstrates NATO’s commitment to Arctic security | Välisministeerium
