Google×イェール、単一細胞AIでがん免疫研究に新局面 「C2S-Scale 27B」登場
Googleとイェール大学が単一細胞解析向けAI「Cell2Sentence-Scale 27B」を一般公開。がん免疫治療の仮説創出から検証までを支え、研究現場でのデータ解釈や臨床応用、創薬の時間短縮につながる可能性が注目される。研究者と製薬企業の連携で開発加速が期待される。
アップデート
今読むべき新着記事をまとめてご紹介します。
Updates
「友だちを殺すには」—AIへの入力が生徒を追い詰めた日 広がる学校監視の現実
米フロリダ州の中学校で13歳生徒が校内端末のChatGPTに「授業中に友だちを殺すには」と入力、監視システムが警報を受信して警察対応に発展。学校のオンライン監視拡大が軽い悪ふざけを一瞬で重大事にし、児童の安全・心のケアとプライバシーの線引きが問われている。
深夜のネットを襲った30兆bps 拡張するボット網「Aisuru」
深夜、Mirai系ボットネット「Aisuru」による毎秒約30兆ビットの異常トラフィックが発生。米大手ISPの家庭用ルーターやカメラを乗っ取り、ゲーム向け接続網を直撃し一般利用にも影響を及ぼした攻撃の実態と対策を報告する。被害規模や検出の難しさ、記録を塗り替える手口と緩和策も解説。
フランス次世代空母「PA-NG」建造始動 原子炉区画の溶接から一歩目
シェルブールの岸壁で次世代空母「PA-NG」の建造が始動した。フランス軍事省は2025年9月末に原子炉区画の隔壁鋼板への最初の溶接（9月25日開始）を公表。原子力と電磁カタパルトを支える電力基盤整備が進み、2030年代半ばの戦力化に向けて長い道のりの第一歩を踏み出した。
夜間も悪天候も想定 中国軍ヘリZ-20Tが天津で初公開、作戦力強化を印象づけ
第7回中国天津国際ヘリコプター博覧会（2025年10月16日〜19日）で、空港地区の滑走路脇に黒い機体が姿を現し、Z-20の強襲仕様「Z-20T」が初めて一般公開された。中国の機動展開力や夜間・悪天候下での作戦能力向上を示す象徴的な一幕だと受け止められる。
東芝が40TB級HDD構想 AI・クラウド膨張に応える新技術
川崎市幸区の開発拠点で試験機のファンが低く唸る中、東芝デバイス＆ストレージが業界初の12枚プラッタHDD技術を検証。2027年に40TB級を市場投入し、クラウドや生成AIで膨張するデータを既存フォームで吸収する布石に、データセンター需要やコスト削減も見据えている。
潮目変わる、トランプ訪日・訪韓で米中会談調整、外交の糸口に
15日、米財務長官ベセント氏はトランプ大統領が今月下旬に日本訪問後、韓国へ向かう見通しを明らかにし、31日開幕のAPECで習近平氏との会談調整が進むと述べた。米中対立下で外交の打開策に注目が集まる。日程や首脳会談の行方、地域安全保障や経済問題での調整が焦点となる見方が出ている。
静寂の産声、国籍別出生の増加が示す地域社会と労働力の潮流
深夜の産科病棟で産声が響く中、厚生労働省が発表した2024年人口動態統計（概数）で父母の国籍別出生が明らかに。少子化と労働力不足で、外国ルーツの子どもが増え、地域の育児支援や教育現場への影響も浮かび上がる。出生統計は今後の子育て政策や移民・共生の議論にも影響を与えそうだ。
アサヒグループホールディングスが個人情報流出の可能性公表、国内影響で収束急務
アサヒグループホールディングスは9月のランサムウェア攻撃で日本の管理システムから個人情報流出の可能性を公表。影響は国内管理システムに限定と説明し、緊急対策本部と外部専門家が被害範囲の特定と通知、再発防止策の策定・実施を急いでいる。調査は継続中で詳細は順次公表する。
ジャパンエンターテイメントが官報で赤字50億を計上し経営に重荷
家族連れの笑顔が残るジャングリア沖縄のゲート前と一方で、運営のジャパンエンターテイメントは開業準備費で2025年6月期に純損益50億9800万円の赤字と官報で判明。名護市に本社を置く第7期の決算公告で、開業準備費が重く帳簿に影響したことが浮き彫りになった。
オランダ政府が物品供給法でネクスペリア介入、欧州半導体地図揺らぐ
ハーグでの発表でオランダが物品供給法を発動し中国系半導体メーカーNexperiaへ介入。緊急時の供給確保と技術保全を理由に欧州の半導体地図が揺れ、中国は地政学的偏見として反発、企業統治と安全保障の対立が鮮明になった。背景には欧州のサプライチェーン保護や対中懸念がある。
研究チームが血管バリア回復でマウスのアルツハイマー症状を逆転
学術誌掲載の研究は、老齢マウスで血管の「門番」を回復させ脳内クリアランスで老廃物を一掃し、水迷路で認知機能を回復させたと報告。アルツハイマー病の病態修復を目指す新たな治療戦略を示唆するが、ヒト臨床への展開や安全性評価など越えるべき課題も残ると研究者は指摘している。
マイクロソフトが警告、Workday狙う給与海賊被害拡大
キャンパスの朝、振込通知が来ないことに職員が気づいた。Microsoftは2025年10月9日、Workdayなどのクラウド型HRを狙う「給与海賊」攻撃の活発化を警告、多要素認証を迂回し振込先を攻撃者口座に書き換える手口が静かに被害を広げている。
米FigureがFigure 03を発表、量産化で家事を革新
米Figureが披露した第3世代ヒューマノイド「Figure 03」は、家庭での家事を想定し量産化と学習能力を軸に設計されたロボット。日常の風景を機械がどう読み、人のそばでどう機能するかを問う提案だ。実用化や倫理、プライバシーといった課題への示唆も含む。
研究チームが脳幹の“オフスイッチ”を発見、慢性痛の治療に道筋
2025年10月8日公表の研究が、脳幹に慢性痛を抑える“オフスイッチ”を発見。鋭い急性痛と異なり治りにくい慢性痛で脳が自らブレーキを掛ける仕組みを示し、生活の質を奪う長引く痛みに対する神経科学的理解と新たな治療法・臨床応用の設計図を提示した。
Discordが委託先で不正アクセス、約7万人の個人情報流出
Discordはカスタマーサポート委託先での不正アクセスにより約7万人分の個人情報流出の可能性を公表。年齢確認で提出された身分証画像が含まれる恐れがあり、第三者からの攻撃と金銭要求を受けた対応の経緯が明らかになりつつある。現在、調査と通知対応を進めている。
転機、トランプ氏がモディ首相のロシア原油停止約束を表明、戦費圧迫へ
ホワイトハウスでの記者団に、トランプ氏がモディ首相からロシア産原油の購入停止を約束されたと表明。ロシアの戦費を削ぐ狙いを示した一方、即時ではなく「時間がかかる」との含みもあり、主要買い手の動きがウクライナ戦争の力学を左右する可能性が浮上した。
リコーが金融特化LLM投入、金融現場に私有型選択肢
リコーが金融業務特化の700億パラメータ級日本語LLMを発表。金融文書で語彙と推論を磨き、国内ベンチでGPT‑5相当を主張。生成AIを社内に閉じて使いたい金融現場へ、オンプレミス運用可能な私有型選択肢が示され、セキュリティ重視の金融機関の導入検討に影響しそうだ。
大統領不在の中で軍が動く アフリカ連合は憲法秩序の回復求める
首都アンタナナリヴォ中心部で若者の抗議が続き、旗がはためく中、14日に軍の一部が権力掌握を主張。大統領不在や政権の正統性を巡る懸念が広がり、アフリカ連合は憲法秩序の尊重と対話で情勢沈静化を呼びかけている。治安影響や国際対応が注目され、街は次の一手を探る緊張が続く。
沈黙の返還 イスラエルが4人の遺体を確認、人質交渉に新たな焦点
イスラエル国防軍は2025年10月14日、ガザのハマスから人質4人の遺体が返還されたと発表。身元は計7人中6人、その後別の4人中3人が特定されたが1体は不一致。人道支援や交渉の圧力が強まる中、停戦合意の行方が一層注目される。国際社会の対応も注視される。
