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理化学研究所は3月26日、国産量子コンピュータの新型機「叡-II(エイツー)」の運用を始めたと発表した。理研の量子計算クラウドサービスを通じ、研究機関や企業などがインターネット経由で外部利用できる。初号機「叡」だけで生じていた保守や点検時の停止を補いやすくなり、国内の量子計算基盤を安定して提供する体制づくりが一段進んだ。
量子計算クラウド、2台体制へ 保守時の停止を圧縮
理研の発表によると、叡-IIは外部利用向けの量子計算クラウドサービスで初号機と併用する。これまで初号機のみの運用では、メンテナンスや調整のたびに利用を止めざるを得ない場面があった。新型機の追加で、片方を保守している間も別の機体で受け付けられる余地が広がり、研究開発の継続性を確保しやすくなる。
量子コンピュータは装置全体を極低温で保ちながら動かすため、安定運用には定期的な点検や調整が欠かせない。利用者側からみれば、計算資源が単発の実証段階から継続的に試せる共有基盤へ近づく意味合いが大きい。理研は2023年3月に初号機のクラウド公開を始め、日本の研究者や企業が国産機に触れられる環境を整えてきた。
初号機「叡」に続く新展開 富岳連携の土台も拡充
初号機「叡」は2023年10月に愛称が定まり、2024年にはスーパーコンピュータ「富岳」との連携利用も公表された。今回の叡-II投入で、量子機そのものの性能だけでなく、使いたい時に使える運用面の厚みも増す。量子計算は誤り制御や装置調整の制約が大きく、利用機会の確保そのものがソフトウェア開発や実証研究の前提になるためだ。
量子コンピュータの競争軸は、量子ビット数の拡大だけではない。外部利用を途切れさせず、研究者が継続的に実験を回せる運用基盤を整えられるかも重要である。叡と叡-IIの併用は、日本の国産量子計算基盤を実験機から実用的な研究インフラへ近づける節目になりそうだ。
