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宇宙機にAI推論を載せて自律運用を進める動きが強まる中、EdgeCortixは2026年1月7日、エッジAIアクセラレーター「SAKURA-II」がNASAの重イオン試験で高い耐放射線性能を示したと発表した。NEPPの報告書でも破壊的事象は確認されず、影響は限定的だったという。
重イオン試験で何が確認されたか 破壊的事象なし
NASA Technical Reports Server(NTRS)で公開されたNEPPの技術報告書によると、試験日は2025年9月18日で、テキサスA&M大学のK500サイクロトロン施設で重イオン照射を実施した。報告書の日付は同年9月29日で、企業発表より前に技術文書として整理されている点が特徴だ。
評価は、単一粒子効果(SEE)としてSEU(ビット反転などの誤り)、SEFI(機能停止や割り込み)、SEL(ラッチアップ)を監視し、LET(線エネルギー付与)を最大40.9まで、照射量(fluence)は1E7超の条件で試したとされる。つまり「宇宙線に近い過酷条件で、どの種の異常がどれだけ出るか」を定量化した形だ。
結論として、SAKURA-IIは破壊的SEEやSELが観測されず、主にPCIeインタフェースでのSEFIが目立った。推論結果では信頼度スコアの変化などのSEUも見られ、場合によっては誤推論が続いてシステムリセットが必要になったが、多くは次の推論で自己回復したと整理されている。
低消費電力AIを宇宙に持ち込む狙い 次の焦点は運用設計
同報告書は、カードがm.2 2280形状でホストPCに接続して推論を加速する構成であること、オンチップメモリ20MBと外部LPDDR4 16GBを備えることを示す。性能はINT8で60TOPS、消費電力は8Wとされ、GPUに比べて電力制約の厳しい宇宙機に寄せた設計思想が読み取れる。
EdgeCortixの発表では、SAKURA-Iに続きSAKURA-IIでも低軌道・静止軌道・月面運用のユースケース適合を示した位置付けで、試験はDIUの支援も受けたとしている。EE Times Japanも、NEPPの取り組みが「宇宙の自律化」を見据え、CPUだけでは足りない推論負荷を低電力アクセラレーターで補う流れに沿うと伝えた。
もっとも、耐放射線の「破壊しない」だけで運用が決まるわけではない。SEFIが表面化した以上、冗長化、リセット手順、ソフト側の検知・再試行といった運用設計が実用性の分水嶺になる。低消費電力AIが衛星コンステレーションや月周回・月面システムに入り込めれば、通信遅延に頼らない現場判断が増え、宇宙機の設計思想そのものを変える可能性がある。
参考・出典
- EdgeCortix、軌道・月面ミッション向けSAKURA-IIの耐放射線性能を実証 | EdgeCortix
- 「エッジAIを宇宙に」EdgeCortix製品がNASA試験で好成績:「SAKURA-II」が – EE Times Japan
- NASA Validates Radiation-Resilient SAKURA-II AI Accelerator for Orbital and Lunar Missions – EEJournal
- NASA Validates Radiation-Resilient SAKURA-II AI Accelerator for Orbital and Lunar Missions | EdgeCortix
