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セルビアで2026年10月25日(現地時間)に行われた議会選で、9月に大統領を辞任したアレクサンダル・ヴチッチ氏は、学生主導の「学生リスト」に敗れたことを認めた。26日午後8時時点の選挙管理委員会の暫定集計では、学生リストが定数250のうち140議席を獲得する見通しとなり、単独過半数に達した。
抗議運動から議会の過半数へ、次は首相選定と組閣
セルビア政府のウェブサイトに掲載された選管発表によると、暫定結果は8187投票所のデータに基づく。学生リストは226万7615票を獲得し、得票率は52.71%だった。一方、「アレクサンダル・ヴチッチ―統一セルビア」の選挙名簿は168万5022票、得票率39.17%で、104議席を獲得する見通しとなった。残る議席は少数民族を代表する4つの選挙名簿に配分される見込みだ。
APによると、学生リストは大学生が形づくった運動だが、候補者名簿に並んだのは学生本人ではなく、専門家やスポーツ選手、農業従事者、芸術家らだった。学生が主導する運動は、幅広い職業の候補者を擁して選挙に臨んだ。
運動の背景には、約2年間にわたる抗議活動がある。ロイターによると、2024年にノビサドの鉄道駅のひさしが崩落し、16人が死亡した事故をきっかけに、学生主導の抗議が広がった。参加者らは汚職への疑念を訴え、政権の権威主義化を批判してきた。
APは、与党のセルビア進歩党(SNS)が政権を掌握してから14年になると説明している。ヴチッチ氏は選挙前の9月27日(現地時間)に大統領を辞任した。セルビア政府サイトに掲載されたタニュグ配信によると、同氏は辞表に署名し、一般市民として議会選に参加する意向を説明していた。
投票日夜の敗北表明はAPとロイターが報じた。ヴチッチ氏は学生リストの勝利を認める一方、敗因として独立系メディアや外国勢力の介入を挙げた。ただし、これは同氏の主張であり、介入が敗北の原因だったと確認されたわけではない。
学生リストには今後、首相の選定と組閣が残る。候補者名簿の筆頭には心臓専門医のイリヤ・スルダノヴィッチ氏が名を連ねるが、新政権の人事はまだ確定していない。また、ヴチッチ氏の辞任に伴い、大統領選も2026年末までに実施される予定だ。
参考・出典
- Preliminary election results from 8,187 polling stations determined
- President of Republic of Serbia Aleksandar Vučić resigns
- Serbia’s Aleksandar Vucic concedes defeat to the student-led movement in a seismic political shift
- Serbia’s Vucic concedes defeat to student led movement in parliamentary election
- After Vucic defeat, Serbia waits to learn how student-backed leaders will govern
- Student movement topples Serbia’s longtime ruling party
- Serbia after Vucic: Who will be PM and when will a government be formed?
- Vučić or the students? Serbia ahead of the parliamentary elections
