韓国の半導体大手SKハイニックス、コンビニと共同でHBMチップス発売へ

SKハイニックスが“食べられるHBM”発売 技術ブランドをお菓子に変換

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韓国の半導体大手SKハイニックスが、今度は「食べられるチップ」を売り出した。11月下旬にコンビニ大手セブンイレブンと組んで発売したスナック「HBMチップス」は、AI向けメモリーHBMを模した四角いコーン菓子で、ビールのつまみにもなる軽い食感が売りだ。なぜ世界有数の半導体メーカーが、スナック売り場に進出するのか。

暮らしの中に入り込む「HBMチップス」

HBMチップスは、韓国全国のセブンイレブンで販売されているコーンスナックだ。高帯域幅メモリーHBMチップをかたどった小さな四角い形状で、表面にはハチミツとバナナ風味のチョコレートがコーティングされている。1袋あたり約385キロカロリーとされ、軽い甘さと香ばしさで酒の席でも話題を呼んでいる。

発売直後から、仕事帰りにビールと一緒に買い求める会社員や、半導体業界で働くエンジニアが「職場ネタに最適」と写真をSNSに投稿する様子が各紙で紹介されている。パッケージにはHBMを搭載したヒューマノイド風キャラクターが描かれ、半導体を知らない若い層にも“なんだこれは”と手に取らせるデザインになっている。

海外メディアのQatar TribuneやAFP配信記事では、サクサクとした食感でビールによく合う「半導体型チップ」として紹介された。工場のクリーンルームやサーバールームの奥で動く技術だった半導体が、コンビニの棚に並び、家庭のテーブルに登場する――そんな距離の縮まり方を象徴する商品になっている。

B2B企業がスナック菓子に託すブランド戦略

この企画の発案者であるSKハイニックスの広報・ブランド戦略チームは、自社ニュースルームで「難解な半導体技術を、日常の楽しい体験につなげたい」と狙いを説明している。B2Bのメモリーメーカーは一般消費者と直接接点を持ちにくく、ブランド名もスマートフォンメーカーほどには知られていないという課題があった。

同社はAI向けサーバーに使われるHBMメモリーの分野でNVIDIA向けの主要サプライヤーとされ、市場シェア争いの最前線にいる。だが、AIブームを支えるインフラ企業ほど、一般の人々の目には触れにくい。技術の先端であるHBMの名前をお菓子に重ねることで、自社の強みをユーモラスに伝え、半導体そのものへの興味も喚起しようとしている。

セブンイレブン側にとっても、半導体企業とのコラボは若年層にアピールできる新しい企画だ。韓国メディアによれば、HBMチップスにはオリジナルキャラクターのステッカーが封入され、アプリ応募で景品が当たるキャンペーンも用意された。日常的なコンビニ利用とデジタル体験を組み合わせ、両社が顧客との接点を広げる狙いがうかがえる。

「食べられるテック」が映す半導体競争のいま

技術企業が自社の最先端技術をモチーフにした食品を打ち出す動きは、今回が初めてではない。韓国では2022年にSamsung Electronicsが量子ドット有機ELパネルをPRする「QDラーメン」を社内向けに配布し、ユニークなノベルティとして話題を集めた。HBMチップスは、それを一般の店頭にまで広げた最新の事例といえる。

背景には、AIやデータセンター投資の急拡大で半導体の重要性が高まる一方、生活者からは実態が見えにくいというギャップがある。だからこそ企業は、ビールやスナックといった身近な楽しみと結びつけて「手で触れるテック」に変換しようとする。ただし、過度におもしろさだけを前面に出せば、技術の信頼性や厳格さが薄まるリスクも抱える。

SKハイニックスは、硬い技術イメージを和らげつつ、AIメモリーのリーダーとしての存在感を示したい考えだろう。今後、他社も同様の試みを重ねれば、半導体はますます日常の風景の中に溶け込んでいく。そのとき、技術の重さと遊び心のバランスをどう取るのかが、メーカーに共通する新たな課題になりつつある。

参考・出典

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