富山地検 富山県高岡市在住ブラジル国籍男性を不起訴に 高級車盗難続発で不安残る

高級SUV連続盗難で不起訴 富山地検「犯人と認める証拠なし」地域に不安残る

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富山や石川で国産高級SUVの盗難が相次ぐ中、富山地検は5月の窃盗事件で逮捕されていた高岡市在住のブラジル国籍の男性(30代)について、8日付で不起訴とした。富山市内の住宅敷地から約800万円相当の車1台を盗んだ疑いが持たれていたが、犯人と認めるに足る証拠が集まらなかったと説明している。被害車は戻らず、連続盗難の全体像も見えないまま、地域には「誰が盗んだのか」という不安だけが残る。

不起訴でも消えない被害 車主と地域の戸惑い

男性が逮捕されたのは9月で、容疑は5月26日夜から27日朝にかけて富山市の住宅敷地に止めてあった国産高級SUV1台を盗んだというものだった。石川県内でも同様の車が住宅駐車場から消える被害が出ており、県境をまたぐ連続事件の1コマとして注目されていた。逮捕という節目を経験した被害者や近隣住民にとって、不起訴の知らせは事件の行方が再び見えなくなることを意味する。

一方で、地検は「犯人と認めるに足る十分な証拠を収集できなかった」として起訴を見送っており、男性は少なくともこの事件について法廷で争うことはなくなった。捜査機関は身柄拘束に踏み切りながらも、裁判で有罪を立証できる水準までは詰め切れなかったことになる。盗まれた車が戻らないまま事件だけが「宙に浮く」形となり、車を持つ住民からは「結局誰がやったのか分からないままでは安心できない」との戸惑いも漏れる。

不起訴は「無罪」と同義ではなく、別の人物による犯行の可能性を含め捜査が続く余地を残す決定だが、生活者から見れば手掛かりが公表されにくくなる側面もある。標的になりやすい高級SUVの所有者だけでなく、周辺の住宅街全体が警戒を強める一方で、「どこまで対策すればいいのか」「同じような事件は防げるのか」といった疑問に十分な説明が追いついていないことが、地域の不信感につながりかねない。

高度化する手口 証拠収集のハードルも上がる

同じ頃、富山市と射水市の住宅からトヨタのランドクルーザーなど高級SUV3台を一晩で盗んだとして、別のブラジル国籍の男(27)が逮捕・起訴されている。警察は、特殊な電子機器や工具を使ってドアロックを解除しエンジンを始動させたとみており、他県で起きた高級車盗難事件とも共通点がある外国人窃盗グループの一員と位置付けて捜査している。富山県内での自動車盗難は今年に入り増加傾向にあり、特に高級SUVが狙われている。

富山では、車体に穴を開けて内部の配線に特殊機械をつなぎ、警報を作動させずに鍵を開ける新たな手口も確認されている。メーカー側がセキュリティを強化すれば、窃盗側も新たな方法を編み出す「いたちごっこ」が続き、犯行現場には高度な電子機器や分解された部品だけが残ることも多い。防犯カメラ映像や押収品の解析が決め手になる一方で、誰がどの車を盗んだのかを具体的に裏付けるには、より綿密な証拠の積み上げが必要になっている。

茨城県など5県では、高級SUV59台を盗んだ疑いで男女3人が逮捕され、車の電子制御を外部から操作する「CANインベーダー」と呼ばれる手口が使われたとされる。全国で同種の犯行が広がるなか、検察や裁判所は客観的な物証やデジタル記録に基づく厳密な立証を求められ、結果として今回のように不起訴となる例も生じる。捜査と立証のハードルが上がる時代だからこそ、利用者側も複数の防犯対策を重ねてリスクを減らし、司法と市民の双方が役割を果たせるかが問われている。

参考・出典

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