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森記念財団都市戦略研究所が12月17日に公表した「世界の都市総合力ランキング2025」で、東京は初めて総合2位となり、ニューヨークを上回った。2016年から9年続いた3位を抜け出した形だ。大阪は18位、福岡は40位で、日本の都市の存在感も動いた。
伸びたのは「夜」と「食」、都市の引力の作り方
東京は文化・交流分野で、外国人訪問者数やナイトライフの評価を押し上げ、居住分野でも飲食店の多さが1位となった。観光の回復に加え、街歩きや夜の過ごし方まで含めた体験が点数化されたことが、順位の押し上げに直結した。
一方で、魅力が高まるほど混雑や住環境への負荷も増えやすい。短期滞在者の消費は街を潤すが、交通の快適さや夜間の秩序をどう保つかは別の難題だ。来訪者数の伸びだけでなく、滞在の質を整えられるかが次の競争軸になる。
経済の弱点と、国内都市の次の一手
このランキングは世界48都市を、経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野、計72指標で採点する。東京は総合で上がった一方、経済分野は12位に後退した。賃金水準や高度人材の確保など、稼ぐ力の底上げが課題として残る。
大阪は35位から18位へ大きく伸び、万博を控えた都市の露出や文化面の改善が追い風になった。福岡も2つ上げて40位となり、地方中枢都市が国際都市競争に参加する余地を示した。観光と暮らしの魅力を磨きつつ、企業と人が長く根を張れる条件をどう作るかが、日本側に残された問いである。
