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トランプ米大統領は2025年12月22日、南部フロリダ州での演説で、海軍が新たに2隻の大型艦を建造し「Trump-class(トランプ級)」と名付ける構想を打ち出した。「Golden Fleet(黄金艦隊)」の中核とし、将来は20〜25隻へ増勢すると説明する。だが、壮大な言葉の先で、実際に動くのは予算と造船所である。
「造船復活」を誰が背負うのか
Reutersは、計画がまず2隻の建造から始まり、トランプ氏が艦の規模を3万〜4万トン級と語ったと伝えた。初号艦名として「USS Defiant」を挙げる報道もある。大統領は軍事的優位と造船業の再生を結びつけ、部品生産を全米に広げる青写真も語ったというが、艦艇調達は「言った翌日に増える」世界ではない。
APは、近年の海軍調達が遅延やコスト問題に揺れてきた経緯に触れつつ、建造開始が早くても2030年代にずれ込む見通しだと報じた。老朽艦の置き換えを掲げても、議会承認や長期の財源確保、造船能力のボトルネックを越えなければ船台に届かない。号令が先行するほど、後から現場の工程表が重くなる。
「戦艦」復活が映す象徴と実装の距離
トランプ氏は極超音速兵器のほか、レールガンや高出力レーザー、さらにはAI制御まで言及したとCNN系メディアが伝えた。一方APは、列挙された装備の一部が開発途上であったり、運用や条約上の論点を抱えたりする点を指摘している。つまり、艦の看板は派手でも、戦力化には技術の成熟と運用思想の詰めが要る。
加えて、現役大統領の名を冠した艦級は異例で、命名自体が政治的メッセージとして機能しやすい。過去に米海軍が国威発揚の象徴として「Great White Fleet(白い艦隊)」を世界に示した歴史は、海軍公式サイトでも触れられている。Golden Fleet構想もまた、対外抑止と国内向けの誇示を同時に狙う面がある。問われるのは、象徴を「就役する現物」に変える覚悟がどこまで続くかだ。
参考・出典
- Trump unveils plan for 'Trump-class' battleships to boost US sea power (Reuters, 2025-12-22)
- Trump announces plans for new Navy 'battleship' | AP News
- Trump announces plans for new navy warships to be known as ‘Trump-class’ | US military | The Guardian
- President unveils new ‘Trump class’ fleet of battleships – LocalNews8.com – KIFI
- USS Kearsarge (LHD 3) History (U.S. Navy official site)
