米国が新国家防衛戦略で中国抑止を最優先 中国国防省が強く反発

中国国防省、米の新防衛戦略に猛反発 封じ込めは失敗すると断言

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米国が「中国抑止」を最優先に据えた新たな国家防衛戦略(NDS)を打ち出した直後、中国側が強い言葉で反発した。今月29日、中国国防省の蒋斌報道官は、米国防総省の方針について「封じ込めは失敗する運命にある」と述べ、対中圧力を正面から否定した。

米新国家防衛戦略 対中抑止を優先順位化

米国防総省は今月23日、2026年版の国家防衛戦略(NDS)を公表した。同文書では、国防運用の最上位に「本土防衛」を置いたうえで、インド太平洋での中国抑止を中核任務として位置づけた。

また、同盟国・パートナーに対して負担分担の拡大を求め、防衛産業基盤の強化も柱に据えた。日本国際問題研究所(JIIA)は、この優先順位の明確化により「米国が何を最優先し、何を同盟国に担わせるか」を示す性格が強まったと解説している。

ガーディアンは、この戦略に関連して、朝鮮半島では北朝鮮抑止における米国の役割を相対的に絞り、韓国側の主導を強める方向性が示されたとも報じた。限られた戦力・資源をどこに振り向けるかという再配分の色合いも濃い。

中国国防省 「封じ込め失敗」主張と協力余地

AFPBBによると、蒋報道官は記者団に対し、米国の対中政策を「冷戦的」だと批判する文脈で、「事実が証明しているように」と前置きしつつ強硬な表現で応酬した。一方で、中国は「米側と協力する用意がある」とも述べ、全面対決一辺倒にはしなかった。

米側も、軍同士の意思疎通の必要性を消してはいない。アナドル通信は、NDSが中国との軍事対話を支持し、偶発的衝突の回避を重視する趣旨を含むと伝えている。強い抑止と管理された対話を併存させる構図が、双方の発信から浮かぶ。

今回の応酬が示すのは、米中ともに優先順位を「戦略文書」と「公式発言」で固定し、相手の出方を制度的に縛ろうとしている点である。抑止を前面に出すほど、現場レベルでは誤認や偶発事故のコストが上がる。軍同士の連絡枠組みや危機管理手順を、平時のうちに具体化できるかが、緊張の常態化を抑える焦点となる。

参考・出典

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