本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。[続きを表示]ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]
欧州の姿勢を公然と突きつける異例の演説となった。ウクライナのゼレンスキー大統領は2026年1月22日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で登壇し、欧州が凍結したロシア資産を十分に活用できていないと批判、「断片的に寄せ集まった万華鏡のようだ」と同盟国に辛辣な言葉を投げかけた。
ゼレンスキー氏、凍結ロシア資産の「使えない現状」を責める
ロイターの発言録によれば、ゼレンスキー氏は欧州が「小・中堅国の寄せ集め」に見えると述べ、米国の関心が別方向に移り得る局面でも主導権を取れず、決断と実行が遅いと問題視した。
ウクライナ通信社インタファクス・ウクライナが公開した演説全文でも、EUがロシア資産を凍結した点には謝意を示しつつ、いざ防衛のために活用しようとすると意思決定が止まったと訴えた。侵略の責任を問う特別法廷の設置が進まないことにも触れ、抑止の欠如が続くと危機感を示した。
結論として同氏は、欧州は「世界的な力」になれるし、ならなければならないと強調し、強さは共同歩調と「時宜を得た行動」でしか生まれないと迫った。
グリーンランド問題を例に「待つ政治」を戒める
演説ではグリーンランドをめぐる動きも引き合いに出し、「多くの指導者がどう対処すべきか分かっていない」と指摘した。インタファクス・ウクライナ掲載の全文でも、米国が「冷める」のを待つ発想自体が危ういとの問題提起が続く。
米TIMEは、トランプ米大統領がダボスでグリーンランド取得をめぐり武力行使はしないと述べたと報じ、議論が欧州側の警戒と直結していることを示した。英ガーディアンも同日、グリーンランド側が主権の「一線」を強調し、デンマークやEUが反発している状況を伝えている。
欧州に突きつけられたのは、危機のたびに「調整に時間がかかる共同体」のままでいるのか、資金・法制度・安全保障を一体で動かせる「行為主体」に変わるのかという選択である。意思決定の速度は抑止の一部であり、遅れは相手の計算に組み込まれる。今後の欧州の力は、理念よりも実行の設計で測られる局面に入った。
