米国防総省が米AI企業AnthropicのClaudeを供給網リスク指定

米国防総省がAnthropicを「供給網リスク」指定 AI軍事利用巡り決裂

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生成AIの軍事利用をめぐる綱引きが、米国の調達ルールに波及した。生成AI「Claude」を開発する米Anthropicは米西部時間5日昼(日本時間6日早朝)、米国防総省から「供給網のリスク」として正式に扱う措置を取ったと知らされた。TechCrunchなどが報じた。

国防調達 「供給網リスク」指定

TechCrunchによると、この指定は国防総省と取引する企業や機関に対し、Anthropicのモデルを使っていないと証明することを求める内容だという。「供給網リスク」の枠組みは本来、敵対国と結び付く企業などを念頭に置いた措置とされ、米国内のAI企業に適用する動きは異例と受け止められている。

背景には、国防総省側がAIの利用目的を「合法的な目的に制限なく使えるべきだ」と主張する一方、Anthropic側が米国民の大量監視や、人の関与なしに標的選定や発射判断を行う完全自律型兵器への利用に歯止めをかけたい考えを崩さなかった経緯がある。両者の溝が埋まらず、指定に踏み切った構図だ。

反発と波紋 契約実務へ影響

Defense Newsは、指定が「即時」発効すると伝え、他の政府請負企業がClaudeの利用継続をためらう可能性を指摘した。国防分野では、主要な契約企業だけでなく下請けや協力会社にも調達上の適合が求められることが多く、現場の運用に影響が広がる余地がある。

米議会でも反応が出ている。エドワード・マーキー上院議員の声明によると、同議員らは2月27日、ピート・ヘグセス国防長官に対し、Anthropicへの圧力をやめ、AI企業との交渉を誠実に行うよう求める書簡を送った。日本国内でもTBS NEWS DIGが、トランプ政権下での対立が強まっていると報じた。

調達上の「リスク」指定は、技術の安全性そのものだけでなく、政府と民間の責任分界をどこに引くかを決める。軍事目的の拡大に歯止めをかけたい企業と、運用の裁量を確保したい政府の対立が続けば、AIの採用は「性能」だけでは決まらなくなり、契約条件と統治の設計が普及の速度を左右する局面に入る。

参考・出典

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