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オフィス用品通販のアスクルで発生したランサムウェア感染によるシステム障害をめぐり、同社は影響範囲の確認を進めている。10月19日朝に障害を検知し、同日午前に該当ネットワークを遮断。現在も受注と出荷を停止しており、個人情報や取引情報の外部流出は現時点で確認されていないとしている。状況は順次更新され、判明次第速やかに公表するとしている。
発生と現在の対応
同社の説明では、10月19日朝にランサムウェア感染に伴う異常を検知し、同日午前中に関連ネットワークの切断を実施したという。原因は外部からの不正アクセスで、被害拡大の防止措置を優先した結果、基幹サービスの停止が長期化している。現時点で確認されている範囲では、外部流出の事実は確認されておらず、ログの精査や端末調査など技術的検証を継続しているとみられる。
受注と出荷は停止され、新規の会員登録も中断されている。Webからの新規注文受付は10月19日16時30分頃に停止され、それ以前に成立していた一部の注文についても出荷見込みが立たないものはキャンセル対象となった。顧客への個別連絡や返金手続きは順次進められており、同社は「復旧に向け全社を挙げて対応している」としている。顧客には平常化まで時間を要する可能性がある。
請求関連のオペレーションにも遅延が生じている。10月末締め分の請求書は通常より数日の遅れが見込まれ、郵送は11月5日発送、Web上のPDF請求書は11月5日からの提供予定と案内されている。こうした事務処理はセキュリティ確保を最優先に段階的に再開される見通しで、同社は最新情報を適宜告知していく方針である。利用者は更新情報を確認し、必要書類の取得時期に注意したい。
影響範囲と利用者への注意
障害は法人向けEC「アスクル」の主要機能に及んでおり、受注・出荷・登録といったフロントからバックオフィスまで広く影響している。メールの開封による二次感染は確認されていないが、なりすましメールへの注意喚起が行われている。現時点で確認されている範囲では、個人情報や取引情報の外部流出は確認されておらず、調査が続く。顧客側でも不審な連絡や添付ファイルを開かないなど基本的な対策が求められている。
今回の障害は関連事業者にも波及している。例えば小売大手Mujiでは、日本国内の一部オンライン機能に影響が生じたとされ、閲覧や購入、アプリでの注文履歴確認などで不具合が報告された。アスクルが国内のECや物流を担う場面が多いことから、一次障害が取引先のサービス提供に二次的な影響を与える構図が広がっている。サプライチェーンの脆弱性が浮き彫りになったといえる。
同社は引き続き原因と被害範囲の特定を進めるとしており、詳細が確認でき次第の公表を約束している。利用者はマイページや請求関連の提供タイミングを確認しつつ、代替手段の検討や社内周知を進めることが望ましい。復旧の工程では段階的な再開が見込まれるため、最新の告知内容を踏まえた運用調整が重要である。状況に変化があれば速やかな訂正や追加案内が行われる見通しだ。
