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浮体式洋上風力の普及で壁になってきたのが、海上で風車を支える「基礎」の信頼性と審査の道筋だ。鹿島建設とカナデビアは2月26日、浮体式の基礎構造に関する設計手法について、日本海事協会(ClassNK)の技術認証が完了したと明らかにした。浮体式を対象にした同種の認証は国内で初めてという。
浮体式基礎 複合構造設計に技術認証
鹿島建設のプレスリリースによると、今回の対象はセミサブ型の浮体で、中央コラムに鋼材とコンクリートを組み合わせる複合(ハイブリッド)構造を前提にした設計手法である。材料の特性を踏まえて使い分け、必要な強度を保ちながら、製造や施工の費用を抑える狙いがあるという。
ClassNKが実施した技術認証は、国際規格や既存指針だけでは整理しきれない新しい支持構造の技術について、第三者として審査と評価を行い、証明書を発行する枠組みだ。今回の認証によって、この設計手法が国内法令に基づく許認可に関わる審査の前段で参照し得る技術として位置付いた。
許認可前段の審査 実証から量産への接続
同リリースでは、技術認証が将来の個別案件で求められるウィンドファーム認証の審査プロセスに役立つと見込む。浮体式は着床式に比べて海象条件や係留・動揺など検討項目が増えやすい。設計の前提を第三者が先に確認することは、事業者側の手戻りやリスクの見積もりに影響しうる。
鹿島建設は、NEDOのグリーンイノベーション基金で進む「低コスト化」事業の中で本構造を共同開発し、国内特許も得たとしている。さらに愛知県沖での実証が予定される。供給網づくりも動いており、JFEエンジニアリングは1月、将来の需要増を見据えて浮体式基礎の製造事業へ本格参入する方針を示している。
浮体式洋上風力の費用は、風車本体だけでなく基礎、係留、施工、運転保守が連鎖して決まる。設計審査の前提が整うほど、金融や保険の条件は読みやすくなり、部材の標準化や量産投資も進みやすい。一方で、実海域での運用データを重ね、保守まで含めた総コストを下げ切れるかが普及の速度を左右する。
