国連食糧農業機関、3月食品価格指数128.5 2カ月連続上昇

世界食料価格指数 2カ月連続で上昇 中東紛争によるエネルギー高騰が波及

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国連食糧農業機関(FAO)は4月3日、3月のFAO食品価格指数が128.5ポイントとなり、改定後の2月比で2.4%上昇したと発表した。上昇は2カ月連続で、FAOは中東での紛争激化に伴うエネルギー価格の上昇が、穀物や植物油、砂糖など幅広い品目を押し上げたと説明している。指数は前年同月を1.0%上回ったが、2022年3月のピークはなお19.8%下回る。

植物油と小麦が押し上げ 砂糖や食肉も上昇

FAOによると、3月は穀物、食肉、乳製品、植物油、砂糖の各指数がそろって上昇した。なかでも植物油価格指数は183.1ポイントと前月比5.1%上がり、3カ月連続の上昇となった。食肉価格指数も1.0%上昇し、エネルギー高が食料市場全体に波及した。

穀物価格指数は110.4ポイントで前月比1.5%上昇した。小麦価格は4.3%上がり、米国の干ばつ懸念による作況悪化に加え、肥料高を見込んだオーストラリアの作付け減少観測が材料になった。トウモロコシも0.9%上昇した一方、コメは収穫圧力や輸入需要の弱さ、ドルに対する通貨安を背景に3.0%下落し、品目ごとの動きには差が出た。

Investing.comに掲載されたロイター記事によると、3月の食品価格指数は2025年9月以来の高水準となった。砂糖価格は前月比7.2%上昇して2025年10月以来の高水準となり、パーム油価格も2022年半ば以来の高い水準に達したという。

穀物生産は過去最高見通し 供給にはなお余力

同日に公表されたFAOの穀物需給見通しでは、2025年の世界穀物生産予測が30億3600万トンへ0.2%上方修正された。前年比では5.8%増で、過去最高となる見通しだ。2025/26年度末の世界穀物在庫は9億5150万トン、在庫率は32.2%と見込まれ、FAOは全体としてなお比較的余裕のある供給状況を示している。

一方、FAOのチーフエコノミスト、マキシモ・トレロ氏は3月26日の国連会見で、ホルムズ海峡の物流混乱がエネルギー、肥料、農業食料システムを同時に揺らす深刻な打撃になっていると警告した。トレロ氏によると、紛争激化後の数日間で同海峡を通るタンカーの航行量は90%超落ち込んだ。エネルギーや肥料の高止まりが長引けば、今年後半以降の作付けや収量に遅れて影響が及ぶ可能性がある。

今回の上昇は、穀物の供給そのものが急減した2022年春とは様相が異なる。足元では世界的な食料不足を示す数字ではないものの、エネルギーと肥料を通じたコスト上昇が続けば、国際食料価格の不安定さはこの先も残りそうだ。

参考・出典

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