米FECの電子申告システム停止、侵入の試みを受け対外サービス遮断 中間選挙前の資金開示に影響

米FECの電子申告システム停止、侵入の試みを受け対外サービス遮断 中間選挙前の資金開示に影響

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米連邦選挙委員会(FEC)の電子申告システムが、11月3日の米中間選挙を前に停止した。ロイターは、システムへの侵入の試みを受けて対外向けサービスが一時停止されたと報じている。FECは10月27日夜(米東部時間)、問題を特定し、修正を進めていると発表した。

選挙直前の献金・独立支出の速報報告に支障

今回の停止により、政治委員会などが選挙直前の政治資金報告を電子的に提出できなくなった。FECの公式案内によると、候補者の選挙運動委員会は10月15〜31日に受領した1,000ドル以上の献金を48時間以内に報告する必要がある。また、政治活動委員会(PAC)や政党委員会などが10月15日〜11月1日に同一選挙戦への独立支出を合計1,000ドル以上行った場合、24時間以内の報告が求められる。

FEC公式の障害情報によると、10月26日午後10時15分(米東部夏時間)に調査が始まった。27日午後8時17分には問題を特定し、修正を進めていると更新したが、日本時間28日の確認時点でもFEC公式サイトには電子申告システム停止の告知が残っている。

一方、過去に提出された報告書の検索機能は引き続き利用できる。The Washington Sunによると、新たな申告を利用者に通知する「FEC Notify」も停止した。FEC広報担当者のマイルズ・マーティンが同紙に確認している。

侵入の試みを報道、FECは原因を公表せず

ロイターは、FECの電子申告担当者が複数の政治資金コンプライアンス企業に送ったメールを確認した。メールでは、悪意ある者がFECのシステムへの侵入を試みているため、対外向けサービスを一時停止したと説明していた。

ただし、FECの公式障害情報は原因を明らかにしておらず、侵入が成功したか、情報流出が起きたかは確認されていない。The Washington Sunも政治委員会宛ての申告停止通知を独自に確認したが、そのメールには停止原因の記載がなく、侵入の試み自体は独立に確認していないとしている。

投票管理への影響はなく、政治資金の開示が停滞

FECは連邦選挙の政治資金規制と情報公開を担当する機関であり、選挙そのものを運営していない。FEC委員のダラ・リンデンバウムも、有権者情報や有権者登録は州が管理しており、今回の障害とは関係がないと説明した。

電子申告が復旧するまで、選挙直前の献金や独立支出に関する新しい報告の公開が滞る。既存資料の検索は可能なものの、政治資金の最新の動きを把握するうえで支障が生じている。

参考・出典

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