元米空軍パイロット、米インディアナ州で逮捕 無許可で中国軍訓練関与疑い

元米軍パイロットを拘束 中国軍の訓練に関与した疑いで米検察

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退役軍人の技能が海外に流出するリスクが、刑事事件として表面化した。米検察当局は米東部時間25日(日本時間26日)、国務省の許可を得ないまま中国軍のパイロット訓練に関わった疑いで、元米空軍戦闘機パイロットのジェラルド・エディ・ブラウン・ジュニア容疑者(65)をインディアナ州で身柄拘束したと明らかにした。

無許可の「防衛サービス」提供疑い 中国渡航も焦点

米司法省の発表によると、ブラウン容疑者は武器輸出管理法違反の疑いで訴追された。容疑は、中国人民解放軍空軍のパイロットに対し、戦闘機の運用に関する訓練を「防衛サービス」として提供し、さらに提供を共謀したというものだ。

訴状では、共謀は2023年8月ごろから始まったとされる。交渉には共謀者が介在し、中国籍のスティーブン・スー・ビン被告と契約条件を詰めたという。スー被告は米防衛企業へのハッキングなどをめぐり、2016年に有罪答弁した人物だと説明されている。

ブラウン容疑者は同年12月に中国へ渡り、現地で活動した後、今月上旬に米国へ戻ったとされる。司法省は、同容疑者が国務省の国防貿易管理局による免許を持たず、国際武器取引規則の枠組みで規制される役務を外国軍に提供した点を問題視している。初回出廷は26日、インディアナ州南部地区の連邦治安判事の前で予定されている。

同種事件が続発 同盟国も「勧誘」警戒

司法省は今回の逮捕を、国家安全保障上の脅威として位置づけた。検察側は、米空軍が長年かけて育成した戦闘機パイロットの知見が、対抗国の戦力増強に直結し得るとの認識をにじませている。

発表では、元海兵隊パイロットのダニエル・ダガン被告の事案にも触れた。ダガン被告は中国軍パイロットへの訓練提供などをめぐり2017年に起訴され、2022年にオーストラリアで逮捕されている。CBSニュースによると、引き渡しをめぐる手続きが続いており、本人は関与を否定しているという。

参考・出典

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