本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。[続きを表示]ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]
台湾国防部は12月17日、中国の最新鋭空母「福建」(CV-18)が前日の12月16日に台湾海峡を通過したと発表した。福建は11月に就役した中国3隻目の空母で、国防部は台湾軍が同艦を監視していたと説明した。公開された白黒写真では甲板に航空機は見えず、意図の読み解きは簡単ではない。
写真が映した「空の甲板」と、行き先の推測
国防部が公表した監視写真は粒子の荒い白黒で、飛行甲板に艦載機が並ぶ様子は確認できない。立法院で答弁した顧立雄国防部長は、福建が上海の長興島にある造船拠点へ向かい、改修や整備を行う可能性が高いとの見方を示した。電磁式カタパルトは、電磁力で艦載機を射出する装置だ。外形の新しさだけでは戦力にならず、試験航行と手直しの積み重ねが運用の輪郭を決める。
就役後初の通過が示す、圧力の出し方
台湾海峡の通過は、艦の性能を誇示するだけでなく「見られること」自体を目的化しやすい。台湾側が監視を公表すれば抑止の意思は示せるが、同時に日常的な緊張の維持にもつながる。Reutersは、福建の通過と同じ日に中国軍がJ-10戦闘機やH-6K爆撃機を含む23機を投入し、周辺で合同戦備警巡を実施したと伝えた。中国国防省は今回の通過についてコメント要請に応じていない。
「通れる海峡」でも、解釈の対立は消えない
台湾海峡をめぐっては、中国が主権を主張する一方、台湾と米国は国際水域との立場を取るため、同じ航行でも政治的な意味づけが割れる。Reutersによると福建は9月、試験航行の段階でも海峡を通過しており、今回は就役後にどの程度の頻度で姿を現すのかが焦点になる。空の甲板は「すぐ戦う艦」ではなく「整えながら示威する艦」の姿にも見え、周辺国の警戒と負担をじわりと長引かせる可能性がある。
参考・出典
- China's newest aircraft carrier sailed through Taiwan Strait, Taipei says (Reuters, 2025-12-17)
- 中共福建號航艦16日航經台海 國防部公布監控影像 | 政經焦點 | 要聞 | 經濟日報
- Taiwan military tracks Chinese carrier's passage through Taiwan Strait – Focus Taiwan
- Fujian’s Taiwan Strait transit tracked – Taipei Times
- Ministry of National Defense, Republic of China (Taiwan) – English
