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インド政府は2025年12月30日、年末の経済レビューで、名目GDP(ドル換算)が約4.18兆ドルとなり、日本を上回って世界4位になったとした。さらに、今の成長が続けば2年半〜3年ほどでドイツを抜き、3位をうかがうとの見通しも示した。一方で、国際機関の統計で「順位が固まる」かどうかは、2026年に公表される確定値の扱いが焦点になる。
「抜いた」はどの数字か、確定は2026年に持ち越し
政府の説明は、年末時点の推計をドル建ての名目GDPに置き、日独と比較している。名目GDPは実質成長だけでなく、通貨の動きや物価の差でも順位が揺れる。企業が海外投資の資料で「世界4位」を引用する場面でも、どの年次・どの機関の表かをそろえる必要がある。
国際通貨基金(IMF)の予測では、2026年にインドが4.51兆ドル、日本が4.46兆ドルと、差はわずかだとされる。差が小さいほど、為替や改定で前後する余地が残る。インド政府側も、国際的に参照される年次データが2026年に出そろってから、順位の「公式な裏づけ」が整うという位置づけになっている。
次の焦点はドイツ、ただし課題は「規模の次」にある
政府は、2030年にGDPが7.3兆ドル規模に伸びるとの見通しを掲げ、ドイツ超えを射程に入れた。足元の景気についても、2025〜26年度第2四半期の実質GDP成長率が8.2%だったとし、民間消費が下支えしていると説明する。家計が実際に使うお金が回れば、企業の増産や採用計画にも跳ね返る。
ただ、順位が上がることと、雇用の質や家計の豊かさが同じ速さで改善するかは別問題だ。論点は、急成長を保ちつつ、若年層を含む働き口の拡大と、生産性の底上げをどこまで両立できるかにある。日本側にとっても「抜かれた」という印象論だけでなく、名目順位に影響する通貨や成長率の差をどう埋めるかが、次の問いになる。
参考・出典
- Press Note Details: Press Information Bureau
- India says it has overtaken Japan to become world’s fourth-largest economy, eyes Germany – The Economic Times
- India Surpasses Japan To Become World's 4th Largest Economy: Government
- India is set to overtake Japan – and, yes, California – and become the world's fourth-largest economy
