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欧州連合(EU)が構想する次世代の衛星通信網「IRIS2(アイリス2)」をめぐり、事業の中核に関わるユーテルサットのトップが「価格と性能で買い手の期待に応えなければ、選ばれない」との認識を示した。官主導の宇宙投資でも、商用の目線が成否を左右する局面に入っている。
IRIS2 価格と性能の商用ハードル
CNA(ロイター配信)によると、ユーテルサットは13日、計画中のIRIS2について、顧客が求める水準の価格と性能を備える必要があるとの見解を示した。ジャンフランソワ・ファラシェCEOは記者団に「顧客は競争力のあるサービスと価格を期待している」と語った。
背景には、米SpaceXのStarlinkが先行して市場を押さえ、低軌道衛星(LEO)を使う高速通信が「比較対象」として定着した現実がある。IRIS2も同等に近い体感品質を示せるかが、導入判断の前提になりつつある。
IRIS2は政府・重要インフラ向けの安全な通信を軸にしつつ、商用利用も視野に入れる。ユーテルサットはワンウェブを抱え、LEO運用の知見を持つ点が強みだが、調達・運用コストの重さは避けて通れない。
通信大手の注文 競合Starlink意識
CNA(ロイター配信)は、コンソーシアムの下請けに入るオレンジやドイツテレコムの幹部が1月の業界イベントで、StarlinkやAmazonの衛星網に近い性能が要ると指摘していたとも伝えた。販売や法人提案の前線に立つ企業ほど、性能差がそのまま受注差になるためだ。
事業体制では、EUが選定した運営枠組みとして、ユーテルサット、SES、イスパサットが参加する「SpaceRISE」が中核を担う。イスパサットは昨年12月、欧州委員会などと契約を結び、官民で総額約106億ユーロ規模の計画を進めると発表している。衛星は複数軌道で約290機とされ、稼働は30年ごろを想定する。
IRIS2の成否は、「安全保障のための衛星網」を掲げるだけでは決まらない。調達で価格を抑え、運用で品質を落とさず、民間が継続購入できる料金設計に落とし込む必要がある。EUと事業者には、公共目的と商用原理を両立させる具体策が求められる。
