イスラエル軍、対イラン作戦で防空網8割破壊 制空権ほぼ確保と主張

イスラエル軍がイラン防空網の8割破壊 ほぼ完全な制空権を主張

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イスラエル軍は3月5日、対イラン作戦で同国の防空システムの約8割を破壊し、上空で「ほぼ完全な制空権」を確保したと主張した。ザミール参謀総長は動画声明で、弾道ミサイル発射の抑制でも成果が出ていると説明し、作戦は次の段階に入るとの見方を示した。ただ、被害規模や制空状況の大半はイスラエル側の発表であり、独立した検証はなお限られている。

防空網打撃 作戦は次段階

IDFの公表内容によると、空軍はこれまでに約2500回の攻撃を実施し、6000発超の弾薬を投下した。ザミール氏はその結果、イランの防空システムの約8割を破壊し、弾道ミサイル発射装置も6割超を無力化したと説明した。イスラエル側は、こうした打撃がイラン上空での行動の自由を広げたとしている。

新華社など複数の報道では、イスラエル軍は今後、イラン政府の統治基盤や軍事能力への圧力をさらに強める構えだ。ザミール氏は声明で、これまでの作戦によってイランの反撃能力を抑え込んだと強調し、「さらに驚くべき行動を取る」と述べた。発言は、空爆の継続だけでなく、標的の範囲拡大を示唆する内容として受け止められている。

主張の重み 残る検証

今回の発表は、イスラエルが単発の報復ではなく、イランの防空網とミサイル運用能力を段階的に削る継続作戦として戦況を説明し始めたことを意味する。防空網の大幅な損耗が事実なら、航空戦力の投入余地は広がり、移動式発射装置の追跡や追加攻撃も進めやすくなる。

一方で、戦時下では双方が戦果を大きく見せる傾向も強い。イラン側の防空能力がどこまで残っているのか、また弾道ミサイルの発射抑制が一時的なものか持続的なものかは、今後の攻撃頻度や迎撃の成否を通じて見極める必要がある。軍の発表だけで戦局の転換を断定するには、なお慎重さが求められる。

イスラエル側が示した数字がそのまま事実であれば、作戦の重心は防空網の突破から、残存する発射能力と国家中枢への圧迫へ移りつつあることになる。そうなればイランは、限られた防空資産を重点拠点の防護に振り向けるか、反撃能力の温存を優先するかという難しい選択を迫られる。軍事的な優位の誇示は、そのまま政治的な圧力の強まりにもつながる。

参考・出典

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