川崎重工のヒューマノイド、東京ビッグサイトで実演 30kg棚移動と遠隔掃除対応

川重ヒューマノイド「Kaleido」新型お披露目 危険作業の代行に一歩

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川崎重工業が開発するヒューマノイドロボット「RHP Kaleido」の最新モデルが、2025年12月3〜6日に東京ビッグサイトで開かれている「2025国際ロボット展」に姿を現した。約30kgの棚を押し引きして動かし、人と同じようにほうきを握って床を掃き、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)越しの遠隔操縦にも対応する。現場の危険で重い仕事を、こうしたロボットはどこまで肩代わりできるのかが焦点になっている。

重い棚も掃除も。「相棒ロボ」が担う作業のイメージ

展示会場では、人間大のKaleidoが人のすぐそばで動く姿が目を引く。肩や腰など複数の関節を使って約30kgの棚を押し出し、バランスを取りながら移動させるデモは、倉庫や工場での荷役を思わせる。さらに、人が使うものに近いほうきを両手で持ち、人の動きに合わせて床を掃く様子も披露される。人のために作り替えた特別な環境ではなく、既存の棚や清掃用具をそのまま扱える点が特徴だ。

操縦者はHMDをかぶり、ロボットの視点を見ながら腕や体を動かす。Kaleidoがそれを追従することで、遠隔地からでも直感的に操作できる仕組みだ。災害現場のがれき撤去や、危険物を扱う作業を想定すれば、作業者は安全な場所にいながら重労働をこなせる可能性がある。川崎重工がブース全体で掲げるコンセプトは「Meet Your New Buddy」。ロボットを単なる機械ではなく、人と並んで働く「相棒」として見せようとしている。

災害対応にこだわるKaleido開発の10年

Kaleidoの開発は2015年に始まり、2017年に初代機が公開された。今回のモデルは9代目にあたり、世代を重ねる中で「災害現場で役に立つこと」が一貫したテーマとされてきた。転倒しても壊れにくい堅牢さや、人のような体格で既存の階段や通路を移動できることなど、極端な性能より「人の作ったインフラをそのまま使えること」が重視されている。

同じブースには、看護師の業務を支援するロボットや、自律走行するソーシャルロボットなども並ぶ。川崎重工は産業用ロボットで培った技術を、医療・介護や日常空間へ広げつつある。その文脈でKaleidoを見ると、がれきの中でバルブを閉める、被災地で重い物資を運ぶといった「最後は人の体が必要だった仕事」を代替する存在として位置づけられていることが分かる。展示会全体のテーマである「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」というキーワードとも響き合う方向性だ。

広がるヒューマノイド競争と、現場に残る選択肢

2025国際ロボット展では、国内外の企業がヒューマノイドやその周辺技術を相次いで出展している。海外メーカーは、人型ロボットにAIと3Dビジョンを組み合わせ、倉庫での自動ピッキングなどを実演する。国際ロボット連盟や各国メディアの分析では、今後数十年でヒューマノイド関連市場が世界で数兆ドル規模に拡大する可能性も指摘されている。一方で、急速な導入が雇用やスキルの格差をどう変えるのかという懸念も挙がる。

日本では、人手不足が深刻な物流やインフラ保守、災害対応など「人を増やしにくいが止められない仕事」が多い。Kaleidoのように、人の道具をそのまま使え、必要に応じて遠隔から人が細部を操作できる設計は、作業を完全自動化するのではなく、人と機械の役割分担を柔軟に変えていくアプローチといえる。危険な現場ほど、どこまでをロボットに任せ、どこからを人が担うのか。その線引きを現場ごとに考え続けることが、ヒューマノイドとの付き合い方を左右していきそうだ。

参考・出典

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