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Moonshot AIは、3兆パラメーター級のAIモデル「Kimi K3.1 Pro」と高速版「Kimi K3.1 Pro Highspeed」の提供を開始した。両モデルは100万トークンのコンテキストウィンドウに対応する。同社によると、高速版の処理速度は標準版の2~3倍。完全なモデル重みは2026年11月4日までに公開する予定だ。
事後学習で性能改善、誤り率は内部評価で測定
K3.1 Proは、Kimi K3に大規模な事後学習を施したモデルだ。PC Watchによると、発表日は2026年10月24日(中国時間)。公式APIサイトでは、モデル規模を3兆パラメーター級、扱える文脈の長さを100万トークンとしている。Highspeed版についても、同等の知能を維持すると開発元は説明している。
性能面では、同社がTerminal-Bench 4.0で65.7%という評価値を公表した。この評価では、モデルを動作させる実行枠組みとしてClaude-Codeハーネスを使用した。
事実の正確性については、内部評価「Kimi Hallu Bench Hard」で、主張単位のハルシネーション率がK3の23.4%から8.3%へ15.1ポイント低下したと報告した。これはツールを使用する条件での結果であり、回答に含まれる個々の主張の誤りを測った数値だ。
ただし、この内部評価は、誤りが起きやすい状況を意図的に集めたストレステストである。同社は、日常利用全体の誤り率を示すものではないと明記している。8.3%を回答全体の誤答率として読むことはできない。
高速版は別料金、重み公開は11月予定
公式APIサイトに掲載された100万トークン当たりの料金は、標準版が入力13人民元、出力68人民元。Highspeed版は入力26人民元、出力136人民元となる。キャッシュに命中した入力の料金は、いずれも1.3人民元だ。
提供先はKimi、モバイルアプリ、Kimi Work、Kimi Code、API。Kimi Workではバージョン3.1.0以降が案内されている。企業向け環境では管理者による有効化が必要で、提供開始時点では既定で無効とされている。
提供開始後には利用制限を巡る問題も発生した。Moonshot AIは10月26日、K3.1 Proの有料会員プランで利用制限や不要な利用枠消費が生じたことについて謝罪し、全有料契約者を対象に月間利用枠の25%相当を一度限り復元する措置を発表した。これはAPIの従量料金とは別の対応だ。
サービスやAPIを通じた提供は始まっている一方、完全なモデル重みの公開は今後の工程となる。Moonshot AIは、公開期限を2026年11月4日までとしている。
