ムーディーズ、フランス格付け「Aa3」を維持 2027年予算の成立と社会不安の緩和を想定

ムーディーズ、フランス格付け「Aa3」を維持 2027年予算の成立と社会不安の緩和を想定

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ムーディーズは2026年10月23日(現地時間)、フランスの信用格付けの定期見直しを終え、新たな格付け変更を行わず「Aa3」と見通し「ネガティブ」を維持した。ロイターによると、判断の前提には、赤字削減を盛り込む2027年予算の成立と、今後数カ月での資金調達コストや社会的緊張の一定の緩和がある。

赤字削減予算の成立が焦点に

格付けと見通しが維持されたことは、ロイターと時事通信が報じた。ロイターによると、ネガティブの見通しは2025年10月以降続いており、今回の発表前、債券市場は格下げを織り込んでいた。今回は定期見直しの終了であり、新たな格付けアクションではなかった。

今後の焦点となるのは、政府が提示した2027年予算法案の採択だ。ロイターは、2024年の解散総選挙でどの勢力も議会の過半数を確保できず、その後の政治的な行き詰まりの中で財政再建が難航していると伝えている。赤字削減を盛り込む予算の成立には、こうした議会情勢が制約となっている。

ムーディーズの想定は、予算の成立に加え、政府の資金調達環境や社会情勢にも及ぶ。ロイターが伝えた同社の声明では、2027年に財政赤字を削減する予算が成立し、今後数カ月で資金調達コストと社会的緊張が一定程度緩和することを、Aa3の格付けを支える想定としている。

政府は格付け維持を歓迎した。ロラン・レスキュール経済・財務相は10月23日付の仏財務省声明で、今回の判断を、フランス経済の強さと政府の2027年予算法案の信頼性を認めるものと評価した。同時に、財政赤字をGDP比5%に削減する目標は譲れないと強調し、2026年末までの予算採択を求めた。

参考・出典

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