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インド東部の西ベンガル州でニパウイルス感染が2人確認されたことを受け、周辺国が水際対策を一斉に引き上げた。29日、ロイターはパキスタン当局が入国者の検疫強化を指示し、タイやシンガポールなども空港での監視を強めていると報じた。致死率が高い一方で、過度な恐怖が先行しやすい感染症だけに、各国は「封じ込め」と「平常運航」の両立を迫られている。
封じ込めの成否を左右する初動 インド西ベンガルで2人確認
AP通信によると、インド保健省は27日、西ベンガル州で昨年12月以降に2人の感染が確認されたとした。濃厚接触者は196人を特定し、隔離や検査を進めた結果、全員が無症状で検査も陰性だったという。監視や検査、現地調査を強化し「封じ込めは適時に行えた」と説明した。
ニパウイルスは動物から人にうつる感染症で、主にオオコウモリなどが自然宿主とされる。WHOは、致死率が40〜75%程度と高い一方、治療薬やワクチンは確立していないとしている。人から人への感染も起こり得るが、一般に長時間の濃厚接触などで広がりやすいとされ、流行規模を抑え込めるかは接触者追跡の精度が鍵になる。
WHO東南アジア地域事務局は14日公表の疫学情報で「インド(西ベンガル)でのニパウイルス感染」を主要項目として挙げ、各国の警戒感を押し上げた。
移動の連鎖を断つ実務対応 パキスタンなどが入国検疫を上積み
ロイターによると、パキスタン当局は空路・海路・陸路の国際的な入国地点で監視を強化する。国境の保健当局は、体温検査と健康評価に加え、感染地域や高リスク地域を経由していないか確認するため、過去21日間の移動履歴の提出を求める方針を示した。疑い例が出た場合は隔離を含む対応につなげ、見逃しを減らす狙いだ。
同じくロイターは、タイ、シンガポール、香港、マレーシア、インドネシア、ベトナムでも空港での検疫強化が進んでいると伝えた。シンガポールの感染症当局CDAは、現時点で流行が西ベンガル州に局在しているとの認識を示しつつ、早期探知を優先して監視を引き上げるとした。
今回の各国対応は、感染が拡大してから動くのではなく、疑いの段階で検査と追跡を厚くする「先回り型」へと、危機管理の重心が移ったことを示す。重要なのは、移動の自由を過度に損なわず、医療現場の警戒と情報共有を切らさない運用だ。
参考・出典
- ニパウイルス、アジア諸国が相次ぎ検疫強化 印で感染者確認|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
- India says it has contained Nipah virus outbreak – ABC News
- Technical Brief: Enhancing readiness for a Nipah virus event in countries not reporting a Nipah virus event
- 01st edition, Epidemiological Bulletin WHO Health Emergencies Programme WHO Regional Office for South-East Asia, 14 January 2026. Reporting period: 29 Dec 2025 to 11 Jan 2026
