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ロイターは2026年10月20日(米東部時間)、中国IT大手のバイトダンス、アリババ、テンセントが、NVIDIAの業務向けGPU「RTX PRO 5500」を計300万枚超発注したと報じた。関係者2人によると、定価ベースの総額は350億ドルを超える。一方、中国企業の需要は計画生産量を大幅に上回り、全量供給は保証されていないという。
主な用途はAI推論、業務用GPUに大量注文
ロイターが関係者3人の話として伝えたところでは、中国企業は主に、学習済みのAIモデルで応答を生成する「推論」への利用を求めている。米国の輸出規制で高性能AI半導体の調達が制限されるなか、RTX PRO 5500が代替製品として選ばれているという。350億ドル超は発注分を定価で評価した金額で、実際の支払額やNVIDIAの売上を示すものではない。
NVIDIAはRTX PRO 5500を、Blackwell世代のプロフェッショナル向けワークステーションGPUとして掲載している。ラックマウント型ワークステーションへの導入を想定し、標準仕様は空冷、RXM構成では液冷にも対応する。公式に示す用途には、大規模言語モデル(LLM)の推論、生成AI、シミュレーション、グラフィックスがある。
公開仕様では、エラー訂正機能(ECC)に対応する84GBのGDDR7メモリーを備え、最大消費電力は600W。仕様は変更される可能性がある。2026年10月21日時点の公式製品ページでは「近日リリース予定」と表示されている。
全量供給は保証できず、生産能力の配分も制約に
ロイターによると、NVIDIAは顧客や提携先に対し、中国企業からの需要が計画生産量を大幅に上回るため、注文をすべて満たせるとは保証できないと伝えたという。
ロイターの関連解説によると、3社分を含む中国向け注文は600万枚超に上る一方、2027年の世界生産は最大約300万枚と見込まれる。関係者の1人は、一部顧客に希望数量の5~10%しか供給できない可能性が伝えられたと説明した。ただし、注文の集計期間と年間生産見込みは異なり、単純に比較できない。
ロイターは、先端生産能力の多くが次世代のRubin向けに配分される見込みであることも供給制約の一因と伝えた。NVIDIAは2026年12月の初期サンプル提供と、2027年第1四半期の商用出荷開始を顧客に案内したという。
NVIDIA広報はロイターへの回答で、米国の輸出規制と中国側の輸入制限を指摘した。バイトダンス、アリババ、テンセントの3社はコメント要請に回答していない。
